高校時代に“完成された選手”である必要はない。当時は目立たなくても、環境やポジションの変化をきっかけに一気に伸びる才能がいる。鈴木淳之介は、高校ではボランチが主戦場で、全国で無双したタイプでもなかった。それでも選手権で積み上げた経験は、プロでの変貌と飛躍を支え、いまや森保ジャパンの3バックを担う存在へとつながっている。[5/5ページ]
——————————
DF:鈴木淳之介(すずき・じゅんのすけ)
生年月日:2003年7月12日
所属クラブ:コペンハーゲン(デンマーク)
出身高校:帝京大可児(岐阜)
選手権最高成績:3回戦進出
来年に行われるFIFAワールドカップ2026メンバーの有力候補に挙げられている選手の1人が、FCコペンハーゲン(デンマーク)で充実したシーズンを過ごしている鈴木淳之介だ。
湘南ベルマーレで才能を発揮したことで欧州行きの切符を手にしたわけだが、実はプロ入り前の高校時代にはそれほど目立った活躍を見せたわけではない。
2025年におけるサッカー日本代表の躍進を象徴する男は、どのような高校サッカー生活を送ったのだろうか。
中学時代、鈴木は学校のクラブ活動ではなく、SC岐阜VAMOSというクラブチームに所属していた。
中学3年生の時にはFC岐阜ユースのセレクションを受けたものの、惜しくも落選。帝京大学可児高等学校への進学を決断する。
高校1年生の頃から少しずつ試合には出ていたが、鈴木本人は「まだ身体もできていなくて全然ダメでした」と振り返っている(湘南ベルマーレ公式サイトより)。
それでも、2年生の時に出場した第99回大会では3回戦に進出。松木玖生を擁する青森山田高等学校に2-4で屈して涙を呑んだものの、ボランチとして出色の出来を示した鈴木は優秀選手に選出されている。
鈴木は最終学年の3年生でも選手権の舞台に立った。2回戦の桐光学園高等学校との試合はPK戦にもつれ込み、1人目のキッカーを務めた鈴木は見事に成功。
しかし、チームは6-7で惜しくも敗れ、早々に大会から姿を消した。
2022シーズンに湘南へ加入すると、鈴木はセンターバックへのコンバートをきっかけにブレイク。今では森保ジャパンの3バックを任されるようになり、欧州強豪クラブが関心を示すほどの存在となった。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
Xアカウント:@foot_ch
インスタグラムアカウント:foot_ch
【関連記事】
【トーナメント表】2025年度 第104回全国高校サッカー選手権大会 全48校
第104回全国高校サッカー選手権大会の試合日程は? 結果・会場・キックオフ時間・放送予定・視聴方法の一覧
学力も高い!? 全国高校サッカー選手権、出場校の偏差値ランキング1~5位
【了】

