
古巣へと復帰する選手たち【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズの優勝で幕を閉じた2025シーズンが終わり、各クラブは明治安田J1百年構想リーグに向けて戦力を整えている。冬の移籍市場では多くの選手の流動があるが、かつてプレーしていたクラブへ復帰する選手も少なくない。今回は、成長を遂げ、数年ぶりに古巣へと帰還した選手をピックアップして紹介する。[4/5ページ]
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MF:小屋松知哉(こやまつ・ともや)

名古屋グランパスへと復帰した小屋松知哉【写真:Getty Images】
生年月日:1995年4月24日
移籍先クラブ:名古屋グランパス
2025リーグ戦成績:37試合3ゴール10アシスト
躍進チームの原動力となった小屋松知哉の移籍は、Jリーグの勢力図を変えるものとなるかもしれない。
京都橘高校でドリブラーとして名を馳せた小屋松は、そのまま名古屋グランパスへと加入。プロ2年目となった2015シーズンには途中出場を中心にリーグ戦22試合に出場するなど、クラブからの期待値は相当高かった。
しかし、翌年に起きた名古屋のJ2降格によって事態は一変する。
小屋松自身、このシーズンは同6試合のみの出場に留まっており、いいところなしの1年となってしまった。
同選手はこの降格を受け、2017年に出場機会を求めて京都サンガF.C.へと移籍している。
その後、地元・京都で確かな出場機会を掴んだ小屋松はレギュラーとして活躍し、その後サガン鳥栖でのプレーを挟み、プロ9年目を迎えた2022年に柏レイソルへと移籍する。
しかし、レイソルでは得点に絡むことが減り、2024シーズンには33試合で得点関与が1アシストのみと、ピッチ上での輝きが減少していた。
だからこそ、昨季の大活躍は大きなサプライズだったといえる。
左WBに固定され、サイドアタッカーとしての役割が明確になったことで、小屋松は躍動。果敢な突破から決定機を演出し、自己最多のリーグ戦10アシストをマークした。
最高のシーズンを送った小屋松は、シーズンオフに驚きの決断を下す。昨季絶不調にあえいでいた名古屋への復帰を決断したのだ。
昨季2位のチームから16位のチームへの移籍には懐疑的な声も集まったが、「強く魅力的な名古屋グランパスにするために覚悟をもって帰ってきました。」(名古屋グランパス公式サイトより引用)とあるように、同選手にとっては志願の移籍だったようだ。
今季から、名古屋の監督にはミハイロ・ペトロヴィッチが就任し、絶対的な存在がいない左WBにはより攻撃力の高い選手が求められる。
そんな中、小屋松がどのような輝きを見せてくれるのか見ものである。