日本サッカーの聖地として知られる国立競技場(MUFGスタジアム)は、東京2020オリンピック(東京五輪)に向けた改修を経て、現在も日本サッカー界を象徴する舞台であり続けている。今回は、2025年度に国立で開催されたサッカーの試合を観客動員数順にランキング化し、1位から10位までを紹介。数字から浮かび上がる国立の集客力と、そこで生まれた熱量と記憶をたどる。[1/5ページ]
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5位:ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島
観客数:5万3,343人
開催日:2025年2月8日(土)
大会:FUJIFILM SUPER CUP2025
2025年度に国立競技場で開催されたサッカーの試合で、5番目に多くの観客を集めたのは、2月8日に行われたFUJIFILM SUPER CUP2025のヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島だ。
シーズン開幕を告げる恒例行事として注目を集め、観客数は5万3,343人を記録した。
この一戦は、2024シーズンのJ1リーグと天皇杯を制した神戸と、J1で2位に入った広島による顔合わせ。前年の主役同士が激突するカードであり、シーズン開幕を待ちわびるサッカーファンが熱い視線を注いだ。
試合は立ち上がりから広島が主導権を握る展開となり、12分にトルガイ・アルスランのゴールで先制すると、70分に荒木隼人のヘディング弾でリードを広げ、広島が2025シーズン最初のタイトルを手にした。
この試合は、スーパーカップ史上最多入場者数という記録的な一戦でもあった。
それまでの最多記録は、1995年のベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)対ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)の5万3,167人。近年も5万人超えの動員が続いていたが、この数字を上回ることはできずにいた中で、約30年ぶりに記録が更新された形だ。
Jリーグ全体では、2025シーズンに年間総入場者数1,350万3,210人と過去最多を記録している。その“前哨戦”とも言えるスーパーカップから、リーグ全体の盛り上がりを予感させる結果となった。
2026年は秋春制以降に伴い、従来方式でのスーパーカップ開催は見送られることが決まっている。
それでも、国立に5万人を超える観客が訪れるタイトルを懸けた一戦はシーズンの開幕を告げる馴染みのあるゲームであり、近い将来の復活にも期待したい。

