日本サッカーの聖地として知られる国立競技場(MUFGスタジアム)は、東京2020オリンピック(東京五輪)に向けた改修を経て、現在も日本サッカー界を象徴する舞台であり続けている。今回は、2025年度に国立で開催されたサッカーの試合を観客動員数順にランキング化し、1位から10位までを紹介。数字から浮かび上がる国立の集客力と、そこで生まれた熱量と記憶をたどる。[4/5ページ]
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2位:神村学園対鹿島学園
観客数:6万142人
開催日:2026年1月12日(月)
大会:高校サッカー選手権決勝
2025年度に国立競技場で開催された試合のうち、2番目に多い観客数を記録したのが、2026年1月12日に行われた全国高等学校サッカー選手権大会決勝、神村学園対鹿島学園である。
観客数は6万142人に達し、2025シーズンのJリーグのどの試合よりも多い動員を記録した。
高校サッカーの1試合が、国立開催の年間ランキングで2位に入ること自体、特筆すべき出来事と言える。
ただし、この大会が持つ背景を考えれば、必ずしも偶然ではない。
1918年に第1回大会が行われた冬の選手権は、今回で104回目を迎えた長い歴史と伝統を誇る。年末年始の風物詩として地上波中継が定着し、サッカーファンに限らない高い認知度を築いてきた。
近年は運営面での工夫も進み、かつては空席として扱われていた両校応援団の間のエリアにも観客を入れる施策を導入。小学生の招待などを通じて、スタジアム全体の一体感を高めている。
前回大会の決勝では5万8,347人を動員して最多記録を更新し、今大会でついに史上初の6万人超えを達成した。
ユース世代最高峰の大会のひとつ、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025の決勝、鹿島アントラーズユース対ヴィッセル神戸U-18は、昨年12月21日に埼玉スタジアム2002で行われ、観客数は4,854人だった。
純粋な競技レベルではこちらが上と見ることもできるが、「冬の風物詩」として社会的な広がりを持つ選手権の存在感は、数字が雄弁に物語っている。

