日本サッカーの聖地として知られる国立競技場(MUFGスタジアム)は、東京2020オリンピック(東京五輪)に向けた改修を経て、現在も日本サッカー界を象徴する舞台であり続けている。今回は、2025年度に国立で開催されたサッカーの試合を観客動員数順にランキング化し、1位から10位までを紹介。数字から浮かび上がる国立の集客力と、そこで生まれた熱量と記憶をたどる。[2/5ページ]
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9位:FC町田ゼルビア対FC東京
観客数:4万6,838人
開催日:2025年11月9日(日)
大会:J1リーグ第36節
2025シーズンのJ1リーグ第36節として行われたFC町田ゼルビア対FC東京は、シーズン終盤の11月9日に開催され、4万6,838人を動員した。
「THE国立DAY」の一環として開催されたこの一戦は、町田にとって精神的に難しい状況の中で行われた。
前節の浦和レッズ戦を引き分けたことでリーグ優勝の可能性が消滅し、さらに直前にはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26リーグステージのメルボルン・シティ戦で1−2で敗北を喫する。
国内外で結果を求められる中、仕切り直しの意味合いを持つ国立開催となった。
それでも、2025シーズンの1試合平均観客数が1万4,018人でJ1で16位の水準にある町田にとっては、国立開催は大観衆を集める機会だ。
この日は「エイベックス・マッチデー」として開催され、「MAX」や「Girls²×Gorie」によるスペシャルライヴも実施。悪天候にもかかわらず、町田のホームゲームとしてはシーズン最多の観客がスタジアムに足を運んだ。
試合は立ち上がりから両者がチャンスをつくる拮抗した展開となるも、前半はスコアレスで終了。後半は町田がロングスローやセットプレーを軸に押し込む時間帯を増やしたが、均衡を破ったのはFC東京だった。
終盤、カウンターから佐藤恵允のパスを受けた安斎颯馬がゴールを決め、アウェイ扱いのFC東京が1−0で勝利を収めた。
なお、この1週間後の11月16日には、天皇杯準決勝で同じカードが再び国立で実現。こちらは延長戦の末に町田が2−0で勝利し、雪辱を果たしている。観客数は2万5,961人だった。

