日本サッカーの聖地として知られる国立競技場(MUFGスタジアム)は、東京2020オリンピック(東京五輪)に向けた改修を経て、現在も日本サッカー界を象徴する舞台であり続けている。今回は、2025年度に国立で開催されたサッカーの試合を観客動員数順にランキング化し、1位から10位までを紹介。数字から浮かび上がる国立の集客力と、そこで生まれた熱量と記憶をたどる。[4/5ページ]
——————————
7位:東京ヴェルディ対清水エスパルス
観客数:5万2,541人
開催日:2025年2月16日(日)
大会:J1リーグ第1節
2025シーズンのJ1リーグ開幕節に行われた東京ヴェルディ対清水エスパルスは、2月16日に国立競技場で開催され、5万2,541人を動員した。
シーズンの幕開けにふさわしいカードとして、全国的な注目を集めた一戦である。
両クラブは2023シーズンのJ2で昇格を争った因縁の相手だ。
J1昇格プレーオフ決勝では国立に5万3,264人が集まり、死闘の末に1-1のドロー決着。リーグの年間順位が上のチームが昇格するというレギュレーションに基づき、同年3位のヴェルディが2008年以来となるJ1復帰を果たした。
その後、ヴェルディは2024シーズンのJ1で最終6位と健闘し、昇格組ながら存在感を示した。
一方の清水は、2024シーズンのJ2を制して王者としてJ1に帰還。「オリジナル10」に名を連ねる両クラブが、再び国立に戻ってくるというストーリー性も熱気に拍車をかけた。
試合は40分、蓮川壮大のロングフィードで高木践が右サイドの裏のスペースに抜け出すと、折り返しを北川航也が冷静にヘディングで押し込んで先制に成功する。
これが決勝点となり、清水が勝利を収め、2シーズン前のプレーオフ決勝の雪辱を果たす結果となった。
ヴェルディは2025シーズンの1試合平均動員が2万1,121人だった。
ただし、この国立での清水戦を除いて、本拠地「味の素スタジアム」(入場可能数4万7,851人)だけの平均を出すと1万9,376人まで減少する。国立での開幕節がいかに突出した集客力を持っていたかを示す数字だ。
ヴェルディは2024シーズンの開幕節も国立で戦った。横浜F・マリノスとの一戦は5万3,026人を動員し、やはりシーズン最多観客数だった。

