
Jリーグ 禁断移籍5選【写真:Getty Images】
これまで、Jリーグの移籍市場において話題となった取引がいくつもあった。その歴史を紐解くと、全ての移籍が必ずしも歓迎ムードの中で行われたわけではないことが分かる。今回は、波紋を呼んだ“禁断の移籍”を5つピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照[3/5ページ]
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FW:バスケス・バイロン

2023年時代のバスケス・バイロン【写真:Getty Images】
生年月日:2000年5月16日
移籍先:東京ヴェルディ→FC町田ゼルビア(2023シーズン)
移籍日:2023年7月17日
移籍先が原因となる“禁断の移籍”はイメージがしやすいが、そのタイミングが悪く大炎上を招くケースもある。
2023シーズン途中に“禁断の移籍”の当事者となったバスケス・バイロンは、両方の条件を満たしたことで東京ヴェルディサポーターの逆鱗に触れてしまった。
チリ生まれでチリ国籍を持つバスケスは、小学3年生の時に両親の仕事の都合で来日。青森山田高等学校に進学すると、黒田剛監督の下で全国高等学校サッカー選手権大会の優勝に貢献した。
2019シーズンに当時東北社会人サッカーリーグ1部所属のいわきFCへ入団すると、2022シーズンにはヴェルディに完全移籍。在籍1年半で公式戦53試合に出場して6ゴール7アシストと結果を残した。
ところが、2023年7月にバスケスは驚きの決断を下す。ヴェルディと同じく東京都を本拠地とするFC町田ゼルビアへ完全移籍したのだ。
シーズン途中のライバルクラブへの移籍というだけでも十分に衝撃的だが、そのタイミングが実に最悪だった。
当時、ヴェルディと町田はJ2リーグで首位の座を争っており、ヴェルディからすればタイトルを争うチームに主力を奪われた形となった。
バスケス移籍が発表されたのは、『東京クラシック』と称される両者の直接対決が行われる3日前。ヴェルディサポーターの怒りを助長してしまったのも無理はない。
バイロンはこの試合に出場しなかったものの、J2首位攻防戦は様々な感情が渦巻く舞台となった。
高校時代の恩師である黒田監督が指揮を執る町田が魅力的だったとはいえ、議論の余地が残る移籍となってしまったのは確かだ。