日本サッカーの聖地として知られる国立競技場(MUFGスタジアム)は、東京2020オリンピック(東京五輪)に向けた改修を経て、現在も日本サッカー界を象徴する舞台であり続けている。今回は、2025年度に国立で開催されたサッカーの試合を観客動員数をランキング化し、少ない順に1位から5位までを紹介する。[3/5ページ]
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3位:尚志対神村学園
観客数:3万4,834人
開催日:1月10日(土)
大会:高校サッカー選手権準決勝
2026年1月10日に行われた全国高等学校サッカー選手権大会準決勝、尚志高等学校対神村学園は、国立競技場に3万4,834人が集まった。
選手権準決勝2試合の中では動員数が少ない方のカードとなったが、日本サッカーの聖地・国立で高校サッカーが3万人台半ばの観客を集めたこと自体、十分に評価される数字と言える。
その上で、他の準決勝カードと比べて動員が伸び切らなかった要因を挙げるとすれば、両校と国立との距離は重要なポイントだろう。
福島県代表の尚志、鹿児島県代表の神村学園はいずれも首都圏に拠点を置く学校ではなく、国立へのアクセスという点で大きな後押しがあったとは考えにくい。
実際、この試合後に行われたもう一つの準決勝、鹿島学園対流通経済大学柏高等学校は、首都圏同士の対戦という地理的条件もあり、4万人を超える観客を動員した。
それと比較すれば、3万4,000人台という数字は、むしろ健闘と評価すべき水準だろう。
試合は決勝進出を懸けた一戦にふさわしい緊迫した展開となった。開始5分に尚志が先制すると、73分に神村学園が同点に追いつく。
勝敗はPK戦に委ねられ、両チームが10人ずつ蹴る長い戦いの末、神村学園が決勝進出を決めた。
国立競技場で行われるサッカーの試合という基準で見れば、突出した動員数ではない。
しかし、高校サッカーの準決勝で3万人を超える観客が集まるという事実は、日本における選手権の価値と存在感の大きさを、あらためて物語っている。

