日本サッカーの聖地として知られる国立競技場(MUFGスタジアム)は、東京2020オリンピック(東京五輪)に向けた改修を経て、現在も日本サッカー界を象徴する舞台であり続けている。今回は、2025年度に国立で開催されたサッカーの試合を観客動員数をランキング化し、少ない順に1位から5位までを紹介する。[4/5ページ]
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2位:FC町田ゼルビア対ヴィッセル神戸
観客数:3万1,414人
開催日:11月22日(土)
大会:天皇杯決勝
2025年度に国立競技場で開催されたゲームで2番目に観客動員が少なかったのは、11月22日に行われたFC町田ゼルビア対ヴィッセル神戸の天皇杯決勝だった。
観客数は3万1,414人。国内最高峰のタイトルを懸けた一戦としては、異例と言っていいほど少ない数字だった。
最大収容人数6万7,750人を誇るスタジアムの半分も埋まらず、空席が目立ったスタンドの光景には、SNS上でも「国立ガラガラ」という言葉がトレンド入りするほど衝撃が走った。
わずか3週間前の11月1日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝の柏レイソル対サンフレッチェ広島が、同年度の最多記録となる6万2,466人を動員したことと比較すれば、その寂しさはより際立った。
背景としてまず挙げられるのは、両クラブの動員規模である。町田は2025シーズンのJ1平均観客数がリーグ16位。一方の神戸は11位だが、関西圏のクラブであることを考えると、東京まで遠征するサポーターの数には限界があった。
また神戸にとっては、天皇杯が「初タイトル」ではなかった点も影響した可能性がある。
2024年の天皇杯決勝ではガンバ大阪を下して初優勝を果たし、5万6,824人を動員。そのときの特別感が薄れたことは否定できない。
一方、J1の新興勢力である町田は、本拠地「町田GIONスタジアム」の収容人数が1万5,320人。国立開催によって通常以上の観客を集めたものの、6万人規模のスタジアムを埋め尽くすには、まだ広域的なファンベースが十分とは言えない現状が浮き彫りとなった。

