サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの1位から5位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[2/5ページ]
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4位タイ:浦和レッズ(220)
2025リーグ戦成績:7位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:7人(15位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:37,350人(1位)
2024年度営業収益:約102億1100万円(1位)
Jリーグ屈指のメガクラブである浦和レッズは、パワーランキングで前年から4ランク順位を上げた。
しかし、そのポテンシャルを考えれば、さらに上の順位を目指せるはずだという評価になるだろう。
浦和の強みは、他クラブを圧倒する事業規模にある。
ホームゲーム平均入場者数は37,350人を記録し、リーグ1位はもはや不動の「指定席」となっている。
これに連動し、2024年度の営業収益は約102億円で、100億円の大台を突破。2位の川崎フロンターレに約18億円もの大差をつける独走状態であり、リーグで唯一「100億企業」としての地位を確立している。
一方で、ホームグロウン選手数は7人で15位タイと低水準に留まった。
豊富な資金力を背景に、国内外から有力な即戦力を獲得する補強戦略を採る以上、この項目でのポイント獲得に苦戦するのは構造的な課題であり、クラブの選択と言える。
最も改善が求められるのは、ピッチ上の成績だ。
2024シーズンの13位からは持ち直したものの、これだけの経営基盤と戦力を擁しながらの7位フィニッシュは、到底満足できるものではない。
近年、開幕前には優勝候補の筆頭に挙げられながら、早期にタイトル争いから脱落する事態が常態化している。
こうした停滞が続けば、圧倒的な人気にも影を落とし、動員や収益の減少という負のスパイラルを招きかねない。
明治安田J1百年構想リーグでは、圧倒的な土台を活かして、「強い浦和」をファンに見せたいところだろう。

