サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの1位から5位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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2位:サンフレッチェ広島(227)
2025リーグ戦成績:4位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:13人(2位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:25,585人(7位)
2024年度営業収益:約80億3500万円(4位)
2025シーズンのJリーグパワーランキングで2位となったのは、サンフレッチェ広島だ。昨年は1位タイの座を射止めていたが、今回は1ランクダウンとなった。
順位を下げた理由はいくつか散見される。
2025シーズンのJ1で4位に終わり、2024シーズンの2位から順位を下げた。また、ホームグロウン選手とホームゲーム平均入場者数の項目でも前年に比べて順位を落としている。
しかし、中身を精査すれば依然としてリーグ屈指の安定感を誇る。
ホームグロウン選手数は13人でリーグ2位タイ。前年の15人(1位)からは減少したものの、大迫敬介、荒木隼人、川辺駿といった大黒柱から、中島洋太朗や越道草太ら次代を担う若手まで、各世代に自前で育てたタレントをそろえる構成力は圧巻だ。
観客動員数は5位から7位に順位を下げたが、収容人数28,407人の本拠地エディオンピースウイング広島は毎試合のように「満員御礼」が続く盛況ぶりだ。
収容能力の関係で数字上の伸び代が限られる中、高い稼働率を維持している点は高く評価されるべきだろう。
最も特筆すべきは、劇的な進化を遂げた営業収益だ。2023年度が約41億9800万円で13位だったのに対し、2024年度は約80億3500万円で4位に急上昇した。
これはエディオンピースウイング広島が開場した影響によるものであることは間違いない。
収益がほぼ倍増により、広島は財政状況が良くなったことは明らか。
定評のある育成力にこの資金力が加われば、順位でもさらに上を目指せるため、パワーランキングトップに返り咲くのも夢ではない。

