サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの6位から10位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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8位:ヴィッセル神戸(203)
2025リーグ戦成績:5位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:6人(22位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:21,099人(11位)
2024年度営業収益:約80億670万円(3位)
ヴィッセル神戸は、J1リーグ2連覇のあとの2025シーズンを5位で終え、パワーランキングでも、2024年の5位から3ランクダウンの8位に後退している。
ただ、ピッチ上の成績以外でも伸び悩んだことは懸念材料だろう。
ホームゲーム平均入場者数は、初優勝を果たした2023シーズンの22,553人をピークに、翌2024シーズンは21,811人、そして2025シーズンは21,099人と右肩下がりの傾向にある。
本拠地「ノエビアスタジアム神戸」の入場可能数が27,974人で、収容率自体は低くないものの、タイトル獲得時の熱狂が沈静化しつつある印象は否めない。
2024年度の営業収益は約80億670万円。2023年度と比較して10億円強の増収で、リーグ3位の高水準を維持している。
ただ、J1連覇を成し遂げたシーズンの決算を参考にしたデータであることを考慮すると、2025年度の数字はやや心配だ。
ホームグロウン選手数は6人で22位タイ。ランキングトップ10入りのクラブ中ではワーストの数字だ。
主将の山川哲史や佐々木大樹らが中核を担う一方、外部からビッグネームを招へいして競争力を高める戦略をとる神戸にとって、この項目のポイント不足は必然とも言える。
神戸は2025シーズン限りで吉田孝行前監督が退任し、新シーズンに向けてミヒャエル・スキッベ監督を招へいした。
名将のもとで再び勝利を重ね、スタジアムに熱狂を呼び戻すことが、パワーランキング上位への復帰に向けた絶対条件となるだろう。

