ユース時代に才能を高く評価され、プロの舞台での活躍も間違いないと期待された選手が多くいる。しかし、そういった才能の持ち主でも、ケガやプレッシャーに苦しみ、大成しなかった者は少なくない。今回はJリーグの育成組織で期待を集めながら、才能を発揮しきれなかった選手を紹介する。※成績は『Transfermarkt』を参照。[1/5ページ]
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MF:市丸瑞希(いちまる・みずき)
生年月日:1997年5月8日
主な在籍クラブ:ガンバ大阪、FC岐阜、FC琉球
市丸瑞希は、ガンバ大阪のアカデミーで育ち、その類まれなパスセンスと精密なゲームメイク能力から、偉大なるレジェンド「遠藤保仁の正当な後継者」として将来を嘱望された天才司令塔であった。
中学時代にはG大阪ジュニアユースの中盤に君臨し、史上初となるU-15年代主要大会3冠(高円宮杯、クラブユース選手権、JFAプレミアカップ)達成の立役者となった。
高校2年でトップチームに2種登録されると、2016年に堂安律らと共に正式昇格。翌年のFIFA U-20ワールドカップでは、現在のサッカー日本代表の主軸である久保建英や冨安健洋らと共に世界の舞台で戦った。
しかし、プロの壁は厚かった。
偉大なレジェンドが君臨するガンバの中盤で定位置をつかめず、FC岐阜やFC琉球への期限付き移籍などで飛躍の機会をうかがったが、Jリーグの舞台でインパクトを残すことは叶わなかった。
2021年末にトライアウトを経て関東リーグのVONDS市原へ加入したものの、2023年2月に25歳という若さで現役引退を発表した。
その後、兵庫県社会人リーグのFC SONHO川西に加入。現在も公式サイト上でMFとして選手一覧に名前が掲載されているが、指導者として育成にも力を入れている様子だ。
昨年11月には、VONDS市原のJFL昇格を受けてお祝いのメッセージをSNSに投稿していた。

