サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの26位から30位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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28位:大分トリニータ(137)
2025リーグ戦成績:16位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:7人(15位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:10,403人(26位)
2024年度営業収益:約18億1,900万円(30位)
大分トリニータは2シーズン連続でJ2リーグでの成績が16位に終わり、ファンが期待する成果を残せなかった。
パワーランキングの各指標を見ると、再び羽ばたくための土台は依然として失われていないことがうかがえる。
大分にとって心強いのは、苦境にも揺るがないファンの存在だ。
ホームゲームの平均動員数は10,403人で、全体の26位にあたる。2025シーズンの成績がJ2ボトムハーフのクラブとしては最多の動員力を誇り、ピッチ上の成績とファンの熱量にミスマッチが生じている。
また、日本屈指の育成組織も健在だ。
弓場将輝や保田堅心といったユース育ちのスターが旅立ち、ホームグロウン選手数は前年の11人から7人(15位タイ)へ減少したものの、2025年には清武弘嗣が16シーズンぶりに復帰し主将を務めるなど、アカデミーの伝統は今もチームの精神的支柱となっている。
しかし、J2下位が常態化すれば、収益にも多大な影響を与えかねない。
2024年度の営業収益は約18億1,900万円で30位にあたる。2025シーズンはシーズン途中に監督交代もあり、岡本拓也、三竿雄斗、グレイソンといった即戦力を獲得した。
これらの緊急補強により、人件費は想定よりも膨れ上がったことが想像できる。
大分は本来J1復帰を目指すクラブで、誇り高き育成ブランドと、1万人を超えるサポーターの熱量を勝利に変換できるか。
四方田修平新監督のもと、再びスタジアムを訪れたファンに勝利を届けられるか注目だ。

