サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの26位から30位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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27位:ベガルタ仙台(142)
2025リーグ戦成績:7位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:4人(28位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:13,760人(20位)
2024年度営業収益:約25億円(27位)
ベガルタ仙台は2025シーズンのJ2を7位で終え、あと一歩のところで昇格プレーオフ進出を逃した。
パワーランキングでは前年から4ランクダウンの27位となったが、数字の裏側には上位復帰を予感させる強固なポテンシャルが隠されている。
仙台は2025シーズンのリーグ戦1試合平均観客数が13,760人で、全体の20位だった。
ただ、シーズン前半戦は本拠地「ユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)」が改修のため使用できず、「キューアンドエースタジアムみやぎ(Qスタ)」を代替本拠とした中での数字である。
ユアスタ復帰後の平均動員は16,494人まで跳ね上がっており、これはJ1中位クラスに匹敵。J2に限定すればトップにあたり、ホームの熱量は大きな武器だ。
ピッチ上では、リーグ最多級の「14」もの引き分けが響き、勝ち点を積み切れなかった。
一方で、2024年から指揮を執る森山佳郎監督のもと、育成面では着実な歩みが見える。
ホームグロウン選手は4人と規定を上回った。復帰したベテランGK堀田大暉や、特別指定選手ながら12試合に出場した中田有祐など、生え抜きの才能がピッチで存在感を示し始めている。
森山監督は育成年代のスペシャリストであり、今後アカデミーの活性化に期待ができる。
2024年度の営業収益は約25億円(27位)と、現在の立ち位置に見合った規模に留まっているが、ユアスタの改修を終えて、今後はさらなる増収が見込まれる。
ランキングの数字以上に盤石な土台を持つだけに、早期のJ1復帰が期待される。

