サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの21位から25位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[1/5ページ]
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25位:サガン鳥栖(151)
2025リーグ戦成績:8位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:7人(15位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:9,382人(29位)
2024年度営業収益:約30億5,800万円(21位)
サガン鳥栖は2025シーズン、13シーズンぶりとなるJ2の舞台を戦った。
最終8位という成績は、1年でのJ1復帰を願うファンにとっては物足りない結果と言えるが、パワーランキングの指標を紐解けば、再建に向けた土台は着実に固まりつつあることがうかがえる。
特筆すべきは、降格に伴うファン離れを最小限に食い止めた点だ。
平均入場者数は9,382人を記録。前年比95.7%という数字は、同じJ2降格組のジュビロ磐田(89.2%)、北海道コンサドーレ札幌(84.7%)と比較すると際立っており、地元ファンの忠誠心の高さが証明された。
営業収益は約30億5,800万円で21位。こちらは2024年度決算の数字であり、2025年度は減少が予想されるものの、2023年度と比較すると約6億円の上昇だった。
2025年1月、債務超過を予定よりも早く解消したことからも分かるとおり、健全経営への転換をポジティブに印象付けている。
育成面では、J2での戦いを「若手の成長の場」として最大限に活用した。
ホームグロウン選手数は前年の4人から7人へと大幅に増加。なかでも、今季J2で33試合に出場し主力として躍動した新川志音が、今年1月にベルギーのシント=トロイデンに完全移籍を決めたことは象徴的だ。
それでも、長年J1で戦ってきたクラブがJ2で中位というのは満足できない。
しかし、強固なファンベースと健全化した財務、そして若手の育成という柱がそろっており、再びトップリーグを目指す土台は整いつつある。

