サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの21位から25位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[2/5ページ]
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24位:横浜FC(152)
2025リーグ戦成績:18位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:4人(28位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:10,199人(27位)
2024年度営業収益:約33億1,400万円(19位)
横浜FCは2025シーズンのJ1で18位に終わり、J2への降格が決定した。
近年、J1とJ2の間で昇降格を繰り返す「エレベータークラブ」化が進んでおり、パワーランキングの指標を見ても、トップリーグに定着するためにはまだ超えるべき壁があることを示唆している。
ホームゲームの平均動員数は、J2だった2024シーズンの6,963人から大きく増加し、10,199人となった。
平均1万人超という数字は前向きに評価できることで、ファンが着実に増加していることがうかがえる。
それでも2025シーズンのJ1で19位にあたる水準であり、J1で戦う上ではさらなる成長が望まれる。
営業収益は約3億円の減少。ただ、J1で過ごした2023年度とJ2で過ごした2024年度の比較であることを踏まえると、むしろ減少を最小限にとどめたという見方もできる。
喫緊の課題は育成組織の還元だ。ホームグロウン選手数は4人と、登録義務を辛うじて満たす低水準にある。J1とJ2の行き来しているため、選手の入れ替えが頻発することもあって選手の定着が難しいという事情はある。
それでも、QPRの斉藤光毅や湘南ベルマーレの小野瀬康介といった才能を育てた下部組織があるだけに、より多くの才能を育てていきたい。
2022年から指揮を執った四方田修平監督と別れを告げ、Jリーグ百年構想リーグからは須藤大輔監督がチームを率いる横浜FC。新たなサイクルに突入する中で、クラブとしての力を高めていけるだろうか。

