サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの21位から25位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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23位:V・ファーレン長崎(155)
2025リーグ戦成績:2位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:5人(24位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:15,877人(15位)
2024年度営業収益:約23億5,200万円(28位)
V・ファーレン長崎は、2025シーズンにJ2で2位となり、8年ぶりのJ1昇格を決めた。パワーランキングでも前年の28位から大きくジャンプアップして23位に浮上しており、その勢いはJリーグ全体でも屈指だ。
ランキング上昇の原動力となったのは、劇的な変貌を遂げた集客力である。
2024シーズンはリーグ戦1試合平均9,814人で24位だったが、2025シーズンは15,877人で15位となった。
これは2024年10月にグランドオープンとなった新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank(ピースタ)」による影響だ。
最新設備を備えて利便性が高いスタジアムが多くの観客を集めた。
営業収益は前年から約2億円の増加で約23億5,200万円と、大きな増加はなく、28位に留まった。
しかし、これは2024年度決算によるものであり、ピースタの本格稼働前の数字。次期決算では、爆発的な増収が確実視されている。
長崎は、営業費用およびチーム人件費がJ2で2番目に多かった。リスクを背負った先行投資が実を結んだ形だが、今後はさらなる基盤強化も求められる。
ホームグロウン選手としては、22歳の笠柳翼の成長に期待が持てる。また、昨年途中には、V・ファーレン長崎U-18で育った江川湧清が2年半ぶりに復帰を果たした。
ただ、ホームグロウン選手数は5人で決して多くはなく、育成は改善の余地がありそうだ。
ピースタという強力な「武器」を手に、トップリーグに戻ってきた長崎。ファンの応援の熱が高まるのも必至で、Jリーグ百年構想リーグではさらに多くの観客がスタジアムを訪れそうだ。

