サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの21位から25位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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22位:アビスパ福岡(158)
2025リーグ戦成績:12位(J1)
2025シーズンホームグロウン人数:5人(24位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:10,031人(28位)
2024年度営業収益:約30億5,300万円(22位)
アビスパ福岡は2025シーズンのJ1リーグを12位で終えたが、ピッチ外の指標で軒並み低水準に留まり、パワーランキングでは22位に沈んだ。
福岡は2023シーズン、J1で7位となり、クラブ史上初のYBCルヴァンカップ制覇を成し遂げた。
しかし、ピッチ上の成果を2024シーズン以降につなげられていない印象で、停滞感が漂っている。
深刻なのは集客面だ。平均入場者数は10,031人とJ1全クラブの中でワーストを記録。
動員の伸び悩みはダイレクトに収益に反映され、営業収益は約30億5,300万円(22位)となった。
前年度の約28億7,400万円から実数は微増しているものの、他クラブの成長スピードには及ばず、項目別の順位は19位から後退している。
ホームグロウン選手は5人と多くない。ただ、10番を背負うバンディエラの城後寿が大黒柱として君臨していることは心強い。
また、2025シーズンには陸上短距離界のスター、サニブラウン・アブデル・ハキームの実弟であるサニブラウン・ハナンがデビューを果たし、いきなり初ゴールを記録。
また17歳の前田陽輝もトップデビューを飾るなど、アカデミー出身の若手が鮮烈なインパクトを残したことは希望といえる。
だが、未来への懸念は拭えない。2007年から長きにわたりクラブの苦楽を共にしてきた筆頭スポンサー「ふくや」との契約解消は、地元福岡に大きな衝撃を与えた。
今オフも監督去就にまつわる騒動も重なり、スポンサー離れやイメージダウンの懸念は現実味を帯びており、収益に影響が出てもおかしくない状況だ。

