
ユースと違うクラブに加入した選手【写真:Getty Images】
今冬のJリーグ移籍市場で驚きだったのが、小倉幸成のファジアーノ岡山加入内定の知らせだったかもしれない。鹿島アントラーズユースで育った同選手は、鹿島でプロキャリアを始めるものと思われていたからだ。しかし、彼以外にも、そうした決断を下した選手は多い。ここでは主な例を見ていこう。※成績などは、5日時点の『transfermarkt』を参照。[4/5ページ]
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MF:森下龍矢(もりした・りょうや)

サガン鳥栖の森下龍矢【写真:Getty Images】
生年月日:1997年4月11日
所属ユース:ジュビロ磐田ユース
大学名:明治大学
加入クラブ:サガン鳥栖
現所属:ブラックバーン・ローヴァーズFC(イングランド2部)
“サッカー王国”静岡県出身の森下龍矢は、出身地ではない佐賀県のサガン鳥栖でプロデビューを果たす。
中学生からジュビロ磐田の下部組織に加入した森下は、ユースにも昇格し、約6年間在籍。2015年には、堂安律も帯同していたU-18日本代表 韓国遠征のメンバーにも選ばれる。
代表クラスの逸材であった森下だが、磐田のトップチームには昇格できず、明治大学に進学。長友佑都を始めとした、多くのSBの選手が輩出されている“SBの宝庫”に進むことを選択する。
4年生の2019年には、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント、関東大学サッカーリーグ、全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)、関東大学サッカートーナメント大会(アミノバイタルカップ)の4冠を達成。個人としては、同年のリーグ戦ベストイレブンに選出されている。
また、2019年にナポリで行われたユニバーシアードの日本代表にも招集され、三笘薫や上田綺世らなど、錚々たるメンバーとプレーしていた。
同世代の大学生の中で、輝かしい成績を残していた森下は、卒業後に鳥栖へ加入。ルーキーイヤーとなった、2020年のJリーグでは、第26節の名古屋グランパス戦の1試合を除いて、全試合に出場した。
鳥栖で主力として活躍した森下は、翌2021年1月にAFCチャンピオンズリーグ(現:AFCチャンピオンズリーグエリート)の戦いを控えている名古屋へ。
本職ではない攻撃的なポジションを任されることが増えたものの、徐々に出場数を重ね、2023年にはリーグ戦33試合に出場。4得点4アシストをマークするなど、ゴール前での仕事をこなせるまでに成長する。
その森下は、2024年1月にポーランドリーグの名門であるレギア・ワルシャワへ移籍。在籍2年目の2024/25シーズンには、公式戦51試合に出場し、14得点14アシストを記録した。
欧州の地でも、得点関与を続ける森下は、昨夏ブラックバーン(イングランド2部)に身を移す。
レベルが上がった中でも、同クラブの主力として試合に出続け、今季ここまでリーグ戦21試合に出場。1得点3アシストをマークしている。
結果論にはなってしまうが、大学を経由したからこそ、海外で活躍する森下がいるのかもしれない。