明治安田J1百年構想リーグ・地域リーグラウンド第1節、FC東京対鹿島アントラーズが7日に味の素スタジアムで行われた試合は1-1で90分を終え、PK戦の結果、5-4でFC東京に軍配が上がった。昨季王者の初戦から見えた今季の鹿島の姿を、指揮官や選手たちの言葉からひも解く。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
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鬼木達監督が掲げるチームの理想
「あくまでポジションはスタートの位置。自分で解決策を持って、それを味方に伝えられる。自分だけでやるんじゃなくて、味方と共有できる選手が伸びていくと思う」
鬼木監督は常々、選手の能動的なチャレンジを推奨している。ベンチが必要以上に動かずとも、選手たちが解決策を見つけられるのがチームとして理想の形とも言える。
この日の鹿島は、まさにその理想のチームを作り上げる過程にあった。
前線に立つ鈴木優磨はその難しさを認めながらも、やり続ける大切さを理解している。
「距離感が遠くなる場面もあるし、ミスは多少出ると思う。でも、それを全員でカバーしていかないといけない」
ゴール前に人が入ってこないもどかしさ。ボールを動かしても、崩し切れない現実。それでも「忍耐強く、全員でやり続ける必要がある」と語る。
「試合での成功体験を増やしていかないと、良くなっていかない部分もある」
ミスは出た。退場者も出た。だが、選手たちはボールを動かし、判断し続けた。ベンチもまた、過剰に動かず、その判断を信じた。
昨季は優勝した。だが、完成ではない。
攻守で圧倒するハーフコートゲームという理想へ向け、鹿島はいまも積み上げの途中にいる。
(取材・文:加藤健一)
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