サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの36位から40位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[1/5ページ]
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39位タイ:カターレ富山(86)
2025リーグ戦成績:17位(J2)
2025シーズンホームグロウン人数:2人(38位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:5,635人(37位)
2024年度営業収益:約9億1,900万円(46位)
2025シーズンのカターレ富山は、紆余曲折があったものの、11年ぶりとなるJ2の舞台で、最終成績は17位。
パワーランキング39位タイという数字が示す通り、戦力的にも資金的にも苦境に立たされていたが、土壇場で残留という最高の結果をつかみ取った。
特筆すべきは、シーズン終盤に見せた驚異的な粘りと、それに呼応したファンの熱量だ。
第34節終了時点で残留圏まで勝ち点8差という絶望的な状況にありながら、富山は望みを捨てなかった。
最終節・ブラウブリッツ秋田戦ではシーズン最多の9,191人が詰めかけたスタジアムで、後半アディショナルタイムに劇的なゴールを叩き込み、得失点差でロアッソ熊本を大逆転。スタジアムが震えるような熱気の中で、残留に滑り込んだ。
J2昇格による観客増に終盤戦の熱狂が加わり、平均動員数は前年比137.7%増の5,635人を記録した。
経営面では、2024年度の営業収益が約9億1,900万円(46位)と依然としてJ3基準の規模に留まっているが、この劇的な残留劇を経て、次期決算ではJ2に相応しい増収が期待される。
育成面では、ホームグロウン選手数が2人だった。主力MFの松岡大智と今年から背番号を1に変更した平尾駿輝が在籍。今年はU-15まで富山の育成組織に在籍していた坪井清志郎が徳島ヴォルティスからの期限付き移籍で加入した。
2025シーズンは、チームとファンの力で熱狂が生まれた富山。この熱気を一過性のもので終わらせず、真の“パワー”につなげられるか。

