サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの36位から40位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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38位:ツエーゲン金沢(87)
2025リーグ戦成績:6位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:2人(38位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:5,564人(38位)
2024年度営業収益:約12億7,400万円(35位)
2025シーズンのツエーゲン金沢は、シーズン途中の6月に成績不振により伊藤彰監督との契約を解除し、クラブ史上初めてシーズン中の監督交代を断行した。
後任の辻田真輝監督のもとで立て直し、6位まで順位を上げ、J2昇格プレーオフに進出したが、準決勝でFC大阪に0-1で敗れ、J2昇格は叶わなかった。
2024シーズンのJ3・12位という成績からは大きく改善した。だが、パワーランキングをみると、この成績向上でもまだ物足りないかもしれない。
特筆すべきは、2024年にオープンした本拠地「金沢ゴーゴーカレースタジアム」だ。1試合平均動員は5,564人でJ3上位の集客力を誇り、スタジアムの熱狂が後押しとなった。
新スタジアム効果で経営面は大きな飛躍を遂げた。2023年度の営業収益は約8億7100万円だったが、2024年度は約1.5倍の約12億7,400万円に上昇し、全体で35位となっている。
ホームグロウン選手数は2人で決して多くはないものの、J2・J3の規定を満たせないクラブが多くいる中で、生え抜きの守護神・上田樹らが活躍するなど、最低限の成果は残している。
2015年から2023年まではJ2で戦っていた金沢。本来であれば、J2で新スタジアムを満員にしてJ1を目指す力を付けたかったはずだ。
アルビレックス新潟やカターレ富山、FC今治、徳島ヴォルティスといったJ2のクラブと対戦するJ2・J3百年構想リーグでスタジアムを熱狂させ、J2昇格への足がかりとできるだろうか。

