サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの36位から40位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[4/5ページ]
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37位:鹿児島ユナイテッドFC(88)
2025リーグ戦成績:5位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:2人(38位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:6,861人(33位)
2024年度営業収益:約11億3,000万円(40位)
2024シーズンにJ2で19位となり降格した鹿児島ユナイテッドFCは、1年での復帰を至上命題として2025シーズンのJ3に挑んだ。
序盤から自動昇格圏を争うなど好発進だったが、シーズン終盤に失速し、最終成績は5位。J2昇格プレーオフ昇格準決勝でテゲバジャーロ宮崎に敗れ、惜しくも目標には届かなかったが、再浮上への兆しは見せた。
それでも、パワーランキングの諸指標からは、再浮上へのエネルギーが満ち溢れていることが分かる。
リーグ戦の1試合平均動員数は6,861人を記録し、J3内では松本山雅FCに次ぐ2位、全体でも33位とJ2中位クラスの集客力を誇る。
注目すべきは、J2で戦った前年の平均6,596人を上回っている点だ。
カテゴリーが下がってもなおファンが増えるという現象は、リーグ最多タイとなる69得点を奪う爆発的な攻撃フットボールを展開したことが関係しているのかもしれない。
営業収益は2023年度から約2.4億円の上昇で、全体の40位。これはJ2で過ごした2024年度の実績となるが、少なくとも観客数の観点からは大幅な収益ダウンは避けられそうだ。
ホームグロウン選手数は2人にとどまったが、2025シーズンから背番号10を背負っている武星弥など、鹿児島ユナイテッドU-18からトップチームに選手を送り出している。
生え抜きの才能が看板選手へと育つ土壌は、前向きに捉えられる。
相馬直樹監督が退任した鹿児島は、前ファジアーノ岡山コーチの村主博正を監督に迎えた。2022シーズンにいわきFCを率いてJ3優勝を果たし、J2昇格に導いた実績がある。
新体制で、本来在るべき場所へ早くもどれるだろうか。

