
2026年Jリーグ補強評価ランキング【写真:Getty Images】
6日に開幕を迎えた明治安田J1百年構想リーグ。シーズン移行に伴う特別なレギュレーションのもと、各クラブはわずか半年間という限られた戦いに挑むことになる。今オフはそれぞれのクラブが明確な方針を掲げ、補強に動いた。即戦力の獲得で勝負に出るクラブもあれば、継続性やチーム力の底上げを重視する選択をしたクラブもあり、そのアプローチは実に多様だ。今回は、各クラブの補強内容を整理・分析し、戦力アップの度合いやチームへのフィット感を踏まえた独自の視点で評価し、ランキング形式で紹介していく。[2/5ページ]
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19位:アビスパ福岡

19位にランクインしたアビスパ福岡【写真:Getty Images】
監督:塚原 真也
主な獲得選手:岡哲平、奥野耕平、辻岡佑真、道脇豊など
補強評価ポイント:48点(D評価)
金明輝監督の電撃解任により、2026シーズンはいきなり難しい船出となったアビスパ福岡。クラブを取り巻く空気が揺らぐ中、その影響を映し出すかのように今オフは主力選手の退団が相次いだ。
昨季加入し、日本代表にまで上り詰めた安藤智哉は海外移籍を決断。さらに、攻撃面で違いを生み出してきた岩崎悠人、紺野和也も新天地へと移り、前線の推進力と個の打開力が一気に削がれる形となった。
加えて、GK陣では村上昌謙、永石拓海が退団。熾烈な競争を続けていた顔ぶれが抜けたことで、最後尾の安定化も急務となっている。
追い打ちをかけるように、7日には松岡大起の海外移籍も発表され、中盤の強度と展開力にも穴が空いた。
各ポジションで軸を担ってきた選手が抜けた現状は、戦力ダウンを否定できない。
そうした中で、クラブは補強に動き、各ポジションに即戦力候補を迎え入れた。
開幕戦でスタメンに名を連ねた奥野耕平や岡哲平には、早期のフィットとリーダーシップが期待される。
特に、守備面の再構築においては、彼らの存在感が重要になるだろう。
また、AFC U-23アジアカップ サウジアラビア2026で優勝に貢献した道脇豊、昨季ギラヴァンツ北九州で主力を務めた辻岡佑真、山脇樺織ら、将来性と勢いを兼ね備えた若手も加わった。
ポテンシャルは十分だが、J1の強度の中でどれだけ早く戦力化できるかが鍵を握る。
火中の栗を拾う形で指揮を執ることになった塚原真也監督にとって、まず求められるのはチームの再定義だろう。
混乱のオフを経た福岡にとって、百年構想リーグのハーフシーズンは単なる移行期間ではない。失ったものをどう埋め、何を新たな武器として打ち出せるか。
再出発の行方は、指揮官の手腕と新戦力の覚醒に委ねられている。