サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの51位から60位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[3/5ページ]
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57位タイ:カマタマーレ讃岐(31)
2025リーグ戦成績:17位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:2人(38位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:2,203人(60位)
2024年度営業収益:約4億4,300万円(58位)
カマタマーレ讃岐は2025年のパワーランキングで57位タイだった。
この指標が示すとおり、2025シーズンのクラブは苦難のシーズンを過ごし、17位でなんとかJリーグに生き残った。
2024シーズンの讃岐は開幕から12試合白星なしという絶望的なスタートだったが、2025シーズンは第2節の奈良クラブ戦で勝利を収め、好発進した。
しかし、その後失速。第19節終了時点で最下位となり、米山篤志監督と袂を分かち、金鍾成監督への交代という劇薬を投じる事態となった。
特筆すべきは、事業面の「相対的な地盤沈下」だ。
平均観客数は2,203人と前年から微増したものの、爆発的な集客増を見せる他クラブの勢いに飲まれ、動員順位はJリーグ最下位の60位へと下落した。
2024年度の営業収益は約4億4,300万円で58位。こうなるとチーム強化の予算は限られるのは必然で、チーム人件費はJ3で17位の約1億7300万円だった。
資金力の乏しさがピッチ上の結果に直結する、負のスパイラルから抜け出せずにいる。
その中でパワーランキング最下位を回避できたのは、育成面の成果によるものだ。
2025シーズンのホームグロウン選手は2人で、この項目だけで23ポイントを獲得した。
21歳の松原快晟と22歳の田尾佳祐がU-18からの昇格組で、若い才能が育っている。関西大学から2026年に加入した淺田彗潤も讃岐のU-18出身だ。
実際讃岐は、アカデミー運営費はJ3で11番目に多い7300万円を投じており、限られた予算の中で育成に注力していることがうかがえる。
しかし、育成組織の健闘だけでは、クラブ全体の“じり貧”状態を打破するには限界がある。
観客動員・収益ともにJリーグ最低水準という現実は、もはや現場の努力だけで解決できるフェーズを超えており、クラブ再建に向けた抜本的な改革が必要な時期に来ているかもしれない。

