サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの51位から60位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[5/5ページ]
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56位:テゲバジャーロ宮崎(37)
2025リーグ戦成績:4位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:0人(52位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:2,413人(55位)
2024年度営業収益:約5億1,000万円(56位)
テゲバジャーロ宮崎は、2023シーズンにJ3で19位に低迷し、2024シーズンも15位と下位だった。
しかし、大熊裕司監督2年目の2025シーズンは攻守に安定したパフォーマンスでプレーオフ圏内を維持し、昇格プレーオフを勝ち抜いてクラブ史上初の快挙を成し遂げた。
パワーランキングは全体56位という数字は、現時点でのクラブ規模の小ささを物語るが、その成長速度には期待も高まる。
経営面では2024年度の営業収益が約5億1,000万円(56位)を記録し、前年度から2倍以上の増収という驚異的な伸びを見せた。
約5,400万円の営業赤字を計上したものの、これを「昇格のための先行投資」と捉えれば、経営判断としては極めて有効だったと言える。
観客動員面でもファンの熱狂は数字に表れており、リーグワーストだった前年の1,165人から2,413人へと倍増。クラブを取り巻く熱気は、かつてないほど高まっている。
悲願のJ2昇格を果たした一方で、スタジアム問題は避けて通れない課題だ。
本拠地「いちご宮崎新富サッカー場」の収容人数は2,118人で、J2基準には届いていない。
これに対し、ホームタウンの新富町はふるさと納税による寄付を呼びかけている。
人口約1万5,000人の町で、「大規模施設をすべて公費で賄うことは将来世代の負担になる」という判断から、官民一体で負担を分かち合う持続可能な道を選択した形だ。
クラブは「J2昇格はゴールではなく、新たなスタート」と記し、さらなる支援を求めている。
いつか新富町でJ1の試合が開催される日は来るのか。宮崎がどこまでスケールアップしていけるかに注目が集まる。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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