サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングの51位から60位を紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。[5/5ページ]
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51位タイ:SC相模原(46)
2025リーグ戦成績:12位(J3)
2025シーズンホームグロウン人数:0人(52位タイ)
2025リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:2,810人(52位)
2024年度営業収益:約10億7,400万円(42位)
2025シーズンのJ3を12位で終えたSC相模原は、パワーランキング51位タイという指標は、一見すると地味な立ち位置に映るが、急浮上の可能性も感じさせる。
特筆すべきは、大手IT企業DeNAによる連結子会社化以降の経営体制強化だ。
2024年度の営業収益は約10億7,400万円を記録し、前年から約6億円もの爆発的な増収を達成。収益順位は54位から42位へと一気に駆け上がった。
チーム人件費も3億3,200万円とJ3で5番目の規模を誇り、すでにJ2復帰を見据えたフェーズにあり、実際クラブは2025シーズンの目標をJ3優勝とJ2昇格としていた。
それだけに、前年の9位から12位へと後退したピッチ上の成績は、投資に見合った成果を出せていないことになる。
また、クラブの未来を左右するスタジアム問題も大きな転換点を迎えた。
長年模索してきた相模原駅至近での建設が困難となり、代替案として海老名市内への移転・新設計画をJリーグに提出。ホームタウンを離れる可能性という重い決断は、既存サポーターの心情を揺さぶる一方で、より広大なファンベース構築への一手にもなり得るだけに、今後の展開に注目だ。
ホームグロウン選手数は前年から変わらず0人で、「J2基準」を目指す上ではまだ解決すべき課題は山積している。
かつてない資金を、どのように活かしていくのか。クラブの判断が非常に重要な時期である。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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