明治安田J1百年構想リーグ第2節、ヴィッセル神戸対V・ファーレン長崎が13日に行われ、2-0でホームチームが勝利した。長崎は、開幕節のサンフレッチェ広島戦に続き敗戦。J1で上位を争うチームに力の差をまざまざと見せつけられた格好だ。長崎の中でもJ1経験が豊富な岩崎悠人は、現状に何を感じているのだろうか。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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J1レベルの選手でも「あれだけ苦しんでいる」
確かに、ここ2試合の長崎を見ていると、J1との実力差に面食らっている印象が否めない。多くの選手たちがそれを理解してピッチに立っているはずだが、そこでどうすべきか苦慮しているのだろう。
そういう時こそ、岩崎の言うコミュニケーションが重要になってくる。彼自身は背後に陣取っていた進藤亮佑と試合中に何度も話し合って、立ち位置や距離感を修正しようとしていたが、そういう作業を各ポジションでみんなが密に行っていくことが、内容改善への第一歩と言っていい。
「サッカーは1人じゃできない。マテ(ウス・ジェズス)なんかも個人のレベルで言えばJ1でも全然通用すると思うけど、チームとして機能しないと彼もあれだけ苦しんでいる。逆に神戸の選手は個々のクオリティが高くて、チームとしてもしっかりできている。そういうふうに持っていかなきゃいけない」
山口蛍も強調していたが、岩崎も全く同じことを感じていたはずだ。
「試合後も『本当に上を見るしかない』とみんなで声を掛け合っていた。みんなも分かっていると思うんですけど、どうしても試合になると消極的になってしまいがち。そこはうまくチームメイトと話をしながら、いい雰囲気を作れるようにやっていきたいです」
もともと明るいキャラクターの背番号8は2連敗の停滞感を率先して払拭できるはず。ここから先も名古屋グランパス、セレッソ大阪、ガンバ大阪という格上との戦いが続いていくだけに、どこかできっかけをつかむしかない。
自ら局面を打開し、ゴールまで突き進める岩崎はキーマン以外の何物でもない。
ピッチ内外でアグレッシブさを押し出し、厳しい空気をガラリと変えていってほしいものである。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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