現在、Jリーグに加盟するクラブは日本全国に60チームある。依然としてプロクラブが存在しない都道府県もあるが、今やほとんどの主要都市がサッカーチームを持っている。では、現役のトップJリーガーの輩出数が少ない都道府県はどこなのだろうか。今回はJ1クラブに所属するプロサッカー選手の人数が少ない都道府県をランキング形式で紹介する。※本記事はJリーグ選手名鑑をもとに作成しています。[1/5ページ]
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10位:10人
都道府県:栃木県、三重県
代表的な選手:山口蛍、荒木琉偉、奥抜侃志、望月ヘンリー海輝
2026年の明治安田J1百年構想リーグにおいて、出身者が10名登録されているのが栃木県と三重県だ。
人口規模は栃木が19位、三重が22位と近く、人口100万人あたりの輩出数も5人台と、全国平均(約4.8人)を堅実に上回る数字を残している。
両県に共通するのは、地元にJ1クラブを持たないゆえの「越境育成」という実態だ。
栃木県出身の奥抜侃志(ガンバ大阪)は中学から大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)の下部組織へ、望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)も幼少期に埼玉県へ移り三菱養和SCで研鑽を積んだ。
Jリーグクラブ自体を持たない三重県も事情は似ている。
山口蛍(V・ファーレン長崎)は、中学入学時からセレッソ大阪のジュニアユースに加入。片道2時間かけて通ったというエピソードは有名だ。
荒木琉偉(ガンバ大阪)は中学入学と同時にガンバ大阪の門を叩き、親元を離れてプロへの階段を上った。
一方で、地域のプライドを支えるのは「高校サッカー」の伝統だ。
栃木県には矢板中央、三重には四日市中央工業という全国区の名門が存在する。
矢板中央は藤井陽登(鹿島アントラーズ)ら県外出身のエリートを多く抱えるが、三重の四日市中央工業はかつて浅野拓磨(マジョルカ/スペイン)や森島司(名古屋グランパス)を輩出したように、地元の才能を磨き上げる拠点として今なお高いブランド力を誇る。

