
大卒Jリーガーたち【写真:Getty Images】
ヨーロッパと比較した日本サッカーのユニークな点は、大学サッカーの存在だ。高校卒業の時点でプロ契約を結ばず、大学で研鑽を積んでからキャリアを歩み始める選手も多い。今回は、2026年のJリーグ全60クラブに所属する選手を対象に、出身大学を調査。その中でも特に現役Jリーガーを輩出してきた大学をランキング形式で紹介する。※本記事はJリーグ選手名鑑をもとに作成しています。[4/5ページ]
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7位:筑波大学

【写真:Getty Images】
選手数:35人
代表的な選手:中野嘉大、高嶺朋樹、戸嶋祥郎など
プロサッカークラブにとって、天皇杯はリーグの緊張感とはまた異なるヒリ付きを味わうものだ。
カテゴリーが下のクラブと当たるケースが散見され、格上と見られるチームは「勝って当然」というプレッシャーからどうしても逃れられない。
その中で、“ジャイアントキラー”として名高いチームのひとつが、1896年創部の筑波大学蹴球部だ。
日本屈指の歴史を誇る同大学は、これまで何度もプロクラブに土を付けてきた。
多くの人々の記憶に残っているのは、やはり2017年の天皇杯。現在ブライトンで活躍する三笘薫が在籍していたこのとき、Y.S.C.C.横浜(当時J3)にベガルタ仙台、アビスパ福岡を次々に撃破した。
ラウンド16で大宮アルディージャ(現:RB大宮アルディージャ)に止められるまで、若者たちの快進撃は続いた。
このときのメンバーには4年次に戸嶋祥郎、3年次に鈴木徳真、三笘と同じく2年次に高嶺朋樹らがいた。
また、2017年は関東大学サッカーリーグ1部も制しており、個人賞も筑波大の選手が総なめしている。
MVPには戸嶋、得点王には中野誠也、アシスト王に西澤健太の名前が刻まれた。後ろから前まで、各ポジションをオールスター級のメンバーが埋めていた。
そして2025年の天皇杯でもこのチームは波乱を起こしており、1回戦で大宮を破っている。
2017年のチームをのちに振り返った時、サッカーファンの多くはまるで未来を先取りしていたような錯覚を覚えた。
すなわち筑波大の今は、明日の日本サッカーの姿である。
そう夢を託してしまうほど、茨城の名門は才能の宝庫だ。