東京ヴェルディに所属するDF深澤大輝は、今季より背番号を「23」へと再変更している。もともと変える気はなかったそうだが、なぜこのタイミングで23番を背負うことを決めたのだろうか。そして、この番号に抱く特別な思いとは。(取材・文:白谷遼)[2/2ページ]
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「次は僕が後輩たちに…」
試合はヴェルディが逆転勝利を収めたが、失点に絡むミスを犯した深澤は、「これまでの人生の中でも印象に残る試合だった」と唇を噛んだ。
前節の無念を晴らすべく臨んだ21日の町田戦では、左ウィングバック、センターバックの中央、左と、三つのポジションで攻守に躍動。セットプレーで2失点を喫したが、流れの中での失点は許さなかった。
どこのポジションでも「戦う姿勢」を崩さず、勇敢にボールを奪いに行く姿は、かつてヴェルディで背番号23を背負った田村氏を彷彿とさせた。
「どこのポジションで出ても、『大輝なら大丈夫』と任せてもらえるようなプレーをしなくちゃいけない」と意気込む深澤は、自身のレベルアップのため、そして若いチームの成長のために日々の練習からすべてに全力で取り組む姿勢で示していく構えだ。
「お手本とすべき先輩がいてこその僕らであったし、次は僕が後輩たちに見せていかないといけない立場です。そこはより意識していこうと思います」
深澤の練習での姿勢や試合での活躍が、若い選手たちのロールモデルとなることで、これからも「背番号23の意志」は受け継がれていくに違いない。
(取材・文:白谷遼)
【著者プロフィール:白谷遼】
昨年度まで縄手猟名義で活動。サッカー専門媒体『エル・ゴラッソ』で東京ヴェルディを担当。これまで日本代表、Jリーグ、大学・高校サッカーなど、プロアマ問わず幅広く取材している。小学生の頃に見たパク・チソン、イ・ヨンピョの活躍に感銘を受けて韓国サッカーにハマった埼玉県民。韓国サッカーに深い造詣があり、興味の守備範囲は広い。
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