明治安田J1百年構想リーグは第4節までを終えた。徐々に好不調の明暗が分かれ、上位と下位の顔ぶれも見え始めている。好調なクラブがある一方で、期待とは裏腹に苦しい滑り出しを強いられているクラブも少なくない。そこで今回は、序盤戦で“期待外れ”となっているクラブを紹介する。[3/5ページ]
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川崎フロンターレ
監督:長谷部茂利
J1百年構想リーグ成績:1勝2分1敗(PK勝利2)
J1百年構想リーグ順位:5位(EAST)
川崎フロンターレは、いまだ攻守のバランスに明確な課題を抱えている。
今季は長谷部茂利体制2年目。オフには積極補強を敢行し、ファジアーノ岡山からGKスベンド・ブローダーセン、東京ヴェルディからDF谷口栄斗を獲得した。
さらにDF山原怜音や、長谷部監督と共闘経験のあるMF紺野和也も加入。陣容は着実に厚みを増した。
この補強からは、クラブが守備力の底上げを強く意識していることがうかがえる。
事実、昨季の川崎Fはリーグワースト3位となる57失点を記録。一方でリーグ最多の67得点を挙げており、攻撃の華やかさとは対照的に守備の脆さが際立っていた。
再びタイトルを狙うには、安定感のある守備の構築が不可欠だった。
ブローダーセンと谷口はいずれもJ1屈指の実力者で、守備のスペシャリストだ。彼らの加入で課題解消が期待されたが、今季も守備面の不安は拭えていない。
ここまで4試合を終えて1勝2分1敗。成績は五分に近いが、内容は決して安定しているとは言い難い。得失点は8得点7失点と、昨季の課題を引きずっているかのような数字だ。
また、ここまでの被シュート数は83本。2位のジェフユナイテッド千葉が68本と考えると、かなり多いことがわかる。
いわゆる「安い失点」の多さも目立つ。
第4節の水戸ホーリーホック戦(2-2)では、前半45分と45+4分に連続失点。試合を通して守備の強度と集中力を欠き、相手に自由を与える場面が散見された。
最終的に後半で2点を奪い返し、PK戦で勝利したものの、守備という明確な課題を改めて露呈する一戦となった。
川崎Fが再び黄金期を築くためには、守備の立て直しは避けて通れない。
昨季から続く問題であることを踏まえると、原因は戦術面だけでなく、チーム全体の意識や構造にまで及んでいる可能性もある。

