
Jリーグ総合評価ランキング1~5位【写真:Getty Images】
開幕から約1カ月が経過し、各クラブの現在地が少しずつ見え始めてきた。新戦力が躍動するチーム、若手の台頭によって勢いを増すクラブ、そして昨季の実績を土台に安定した戦いを見せる強豪。それぞれが異なる強みを発揮しながら、戦いを繰り広げている。今回は、ここまでの戦いぶりやチーム力、戦術的完成度、さらには今後のポテンシャルも含めて総合的に評価し、ランキング形式で紹介する。(リーグ戦順位は第4節終了時点)[4/5ページ]
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2位:鹿島アントラーズ

2位にランクインした鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】
リーグ戦順位:1位(リーグEAST)
今季リーグ戦成績:3勝1PK負
昨シーズン、9年ぶりとなるリーグ優勝を成し遂げた鹿島アントラーズ。王者として迎えた新シーズンでも、その安定感は揺らいでいない。
ここまでの戦いぶりを見る限り、リーグEASTを牽引していく存在であることは間違いないだろう。
今オフの編成は非常に特徴的だった。
他クラブからの補強は一切行わず、大卒選手の加入とアカデミーからの昇格のみでチームを構築。昨季の優勝メンバーをベースにしながら、既存戦力の底上げとチームとしての完成度をさらに高めることに重点を置いた。
開幕戦では敵地でFC東京と対戦。41分に三竿健斗が退場し、数的不利という厳しい状況に追い込まれ、直後に先制点を許す苦しい展開となったが、キム・テヒョンのゴールですぐさま同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。
最終的にはPK戦で敗れたものの、数的不利の状況でも試合を崩さず、勝ち点2を持ち帰った粘り強さは鹿島らしさそのものだった。ライン際の植田直通のクリアを見ても、“常勝軍団”の勝負強さが健在なことが分かる。
続く第2節の横浜F・マリノスとのホーム開幕戦では、試合を落ち着いてコントロールしながら1-0で勝利。さらに柏レイソル、浦和レッズを相手に連勝を重ね、リーグEASTの首位へと浮上した。
昨シーズンの優勝経験は、確実にチームに自信と落ち着きをもたらしている。
特に象徴的だったのが、第4節の浦和戦だ。
アウェイの難しい環境の中で2点を先行される苦しい展開となったが、鹿島は慌てることなく試合を立て直し、見事な逆転勝利を収めた。
劣勢の状況でもチーム全体に焦りが見られない。
試合の流れを冷静に読み取り、勝負どころを見極める落ち着いた試合運びは、まさに王者の風格と言えるだろう。
昨季の成功体験がチーム全体に浸透したことで、内容で圧倒できない試合でも確実に勝ち点を積み重ねる力が備わっている。
大きな補強がなくとも揺るがない組織力と勝負強さ。
やはり、リーグEASTを席巻する本命は鹿島と言えそうだ。