明治安田J2・J3百年構想リーグは第5節までを終えた。好調なスタートを切ったクラブがある一方で、期待とは裏腹に苦しい戦いを強いられているクラブも少なくない。J2とJ3という異なるカテゴリーのチームが入り乱れるこのリーグで、結果を残せずにいるのはどのクラブなのか。今回は、序盤戦で思うような成績を残せていないクラブを紹介する。[3/5ページ]
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栃木シティ
監督:今矢直城
リーグ戦順位:10位(EAST-Aグループ)
今季リーグ戦成績:5試合0勝1分4敗(PK負1)
大きな注目を集めてきたクラブが、J2の洗礼を浴びている。
栃木シティは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでカテゴリーを駆け上がってきたクラブだ。
2024年にJFLを制覇すると、2025年にJリーグへ初参入。その1年目でJ3制覇を成し遂げ、J2昇格を果たした。
また、インフルエンサーとしての顔も持つ田中パウロ淳一の存在もあり、栃木シティの躍進は多くのサッカーファンに広く知られるようになった。
今季は特別大会「J2・J3百年構想リーグ」のため、各グループでJ2クラブだけでなく、J3クラブとも対戦する。勢いそのままに、今季もリーグを席巻するかに思われた栃木だが、現実は厳しいものとなっている。
チームは開幕戦でベガルタ仙台と対戦。後半序盤に立て続けに失点し、1-4と地力の差を見せつけられた。
その後も苦しい戦いが続く。第2節のRB大宮アルディージャ戦(0-1●)、第3節の横浜FC戦(1-5●)、第4節の湘南ベルマーレ戦(1-3●)と黒星が並び、開幕4連敗を喫した。
第5節のザスパ群馬戦(1-1△)ではPK戦で敗れながらも勝ち点1を獲得したが、依然として90分間での勝利はない。
最大の問題は守備にある。ここまで5試合で14失点。これはEAST-Aグループでワーストの数字である。
そのうち、6失点は46分から60分までの後半立ち上がりに集中している。失点直後に再び失点するなど、連続失点も目立っている。
本来であれば守備に対応できる人数や体力が十分に残っている時間帯で、簡単に崩されてしまっているのは明確な課題だ。
J2基準の強度や守備組織の改善には時間が必要かもしれない。しかし、ここで悪癖がついてしまえば、秋から始まるJ2本戦で苦戦を強いられるのは必定である。
ここが正念場だ。

