
J1百年構想リーグを戦うチーム【写真:Getty Images】
開幕から約1カ月が経過し、各クラブの現在地が少しずつ見え始めてきた。新戦力が躍動するチーム、若手の台頭によって勢いを増すクラブ、そして昨季の実績を土台に安定した戦いを見せる強豪。それぞれが異なる強みを発揮しながら、戦いを繰り広げている。今回は、ここまでの戦いぶりやチーム力、戦術的完成度、さらには今後のポテンシャルも含めて総合的に評価し、ランキング形式で紹介する。(リーグ戦順位は第4節終了時点)[3/5ページ]
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13位:川崎フロンターレ

J1百年構想リーグを戦う川崎フロンターレの選手たち【写真:Getty Images】
リーグ戦順位:5位(リーグEAST)
今季リーグ戦成績:1勝2PK勝1敗
2020年前後に最強を極めた川崎フロンターレが、目下苦境に立たされている。
2023シーズンから3年連続でリーグ戦8位フィニッシュ。長谷部茂利監督体制2年目の今季は上位進出が期待されたものの、これまでのところ復活の兆しが見えてこない。
サイクルを終えたチームの再出発はどのクラブにとっても難しいもので、現在の川崎も鬼木達監督時代(2017年~2024年)から進化を試みているところだ。
長谷部監督は守備構築に定評のある指揮官だが、今季はここまでその評判とは真逆の様相を呈している。
Jリーグ公式のデータでは1試合あたりの被シュート本数「20.8」でトップに立っており、昨季シーズン終了時点の「11.7」と比較すると大きく状況が異なっている。
なお、同項目で昨季ワーストだったのはセレッソ大阪の「14.1」だった。このことからも、現在の川崎の異様さが分かる。
しかし、アビスパ福岡で堅守速攻を武器にJ1を席巻した長谷部監督がこのまま状況を打破できないとも考えにくく、今季第4節・水戸ホーリーホック戦では前節からスタメン6人を変更した。
即座に効果を生むことはなかったが、途中からピッチに出てきた選手たちが改めて相手の脅威になることは分かった。
この試合では攻撃の要であるエリソンや伊藤達哉をベンチに座らせ、「前線からプレスを連動させる」という明確なメッセージを出した。
長谷部監督就任後、ベテランの家長昭博も守備に戻るシーンが散見され、選手にチームの戦いを体現させる能力は川崎でも健在だ。
そして後半に投入されたエリソンと伊藤は見事に試合の流れを変え、2点差を追いつきPK戦で勝ち点「2」を手にした。
幸いにも半年間は忍耐と捉えることもできる今季の特別リーグ。夏の2026/27シーズン開幕に向け、新生川崎のジャンプアップに期待がかかる。