
J1百年構想リーグを戦うチーム【写真:Getty Images】
開幕から約1カ月が経過し、各クラブの現在地が少しずつ見え始めてきた。新戦力が躍動するチーム、若手の台頭によって勢いを増すクラブ、そして昨季の実績を土台に安定した戦いを見せる強豪。それぞれが異なる強みを発揮しながら、戦いを繰り広げている。今回は、ここまでの戦いぶりやチーム力、戦術的完成度、さらには今後のポテンシャルも含めて総合的に評価し、ランキング形式で紹介する。(リーグ戦順位は第4節終了時点)[4/5ページ]
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14位:清水エスパルス

清水エスパルスのオ・セフン【写真:Getty Images】
リーグ戦順位:7位(リーグWEST)
今季リーグ戦成績:1勝2PK敗1敗
吉田孝行監督が新指揮官として指揮を執る今季の清水エスパルス。3年ぶりに復帰加入のオ・セフンをターゲットにした、ロングボールからチャンスを狙うサッカーを試みている。
開幕節の名古屋グランパス戦からその特徴は出ており、194cmの韓国人ストライカーを目がけて後方からロングフィードが放り込まれた。
だがフィードを供給した先の連動が整理されておらず、ややシンプル過ぎる戦い方に見えた。
インサイドハーフに入った宇野禅斗や松崎快は窮屈そうにプレーしており、こぼれ球を拾っても囲まれてボールを奪われるという展開が続いた。
今季の名古屋は攻撃に人数をかけてくる影響もあって、押し込まれるとなかなか跳ね返せず、シュート本数にして6対14と倍以上のチャンスを作られてしまった。
しかし、同じく守備から手数の少ない形で攻撃に転じるチームとは戦えており、第2節の京都サンガF.C.戦ではPK戦の末に敗北したものの、互角以上の内容を見せた。
このときの手応えは以降のスタイルにも繋がっているようで、第2節からインサイドハーフの先発が宇野と松崎から小塚和季と千葉寛汰に固定されている。
セカンドボールをいかにして回収するか、そこからどう相手ゴールに迫れるかに重点が置かれており、非保持の際にはハイプレスで相手のビルドアップを崩しに行く。
インサイドハーフ2枚替えに代表されるように、現段階において吉田監督は最適解を探しているようにも見える。
それぞれのピースを見つけられたとき、新生清水はまたひとつ上の強さを手にするかもしれない。