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J1 11時間前

ジェフ千葉、姫野誠の本音。「このレベルで結果を残すには」足りないモノとは。「いっぱいある」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images
姫野誠 ジェフ千葉
ジェフユナイテッド千葉でプレーする姫野誠【写真:Getty Images】



 J1百年構想リーグ第6節が14日に各地で行われた。ジェフユナイテッド千葉は横浜F・マリノスとアウェイで対戦し、0-2で敗戦。千葉は前節に続く2連勝を狙ったが、終始後手を踏んでしまった。姫野誠は随所で可能性のあるプレーを見せたが、自身のクオリティも含めて厳しい見方を示している。(取材・文:石田達也)[1/2ページ]
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「チームとして狙っていたこともあまりできず、個人としても…」

横浜F・マリノス 木村卓斗
第6節、横浜F・マリノス対ジェフユナイテッド千葉の模様【写真:Getty Images】

 J1百年構想リーグ第6節の結果を受け、ジェフユナイテッド千葉は開幕から1勝2PK敗3敗とした。

 試合の終了を告げるホイッスルが鳴ると、MF姫野誠はチームメイトとサポーターの待つスタンドに足を運び、頭を下げた。

 試合後のミックスゾーンでは結果を受け止め、淡々と言葉を口にする。

「試合を通して、なかなか自分たちの展開を生むのが難しかったと思っていますし、チームとして狙っていたこともあまりできず、個人としてもテンポを掴めませんでした。ダラっと進んでしまった感じです」

 試合の主導権はマリノスが握った。お互いの最終ラインは4バックのため、各所でマッチアップとなる。



 ホームチームはボールを持てば千葉ディフェンスラインの背後を狙う形で、両サイドを使いながら前進し、クロッサーのFWジョルディ・クルークスに良い形で供給する。

 千葉はセカンドボールを回収しても1本目、2本目のパスがつながらずリズムが作れない。端的に言えばボールを奪った後の精度が低かった。

 その中、チャンスが訪れたのは22分。右サイドのMF津久井匠海がドリブルで仕掛けペナルティーエリア深くから折り返すと、FW石川大地が右足で合わせた。

 だが、これは相手GKの木村凌也にセーブされる。決定機となる場面は作れず、前半のシュート数はマリノスの7本に対し、千葉はこの1本のみとなった。

 小林慶行監督は、次のように振り返る。

「相手の守備の迫力もかなり強かったんですが…」

ジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督
ジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督【写真:Getty Images】

「(前半は)シンプルにミスが多かったです。グラウンド上では風が巻いているような吹き方をしていたり、ピッチで足を滑らせる選手がいたりというところもありましたが、そもそも少しパスがズレたり、コントロールがズレたりした瞬間に一気に相手に寄せられました。

 相手の守備の迫力もかなり強かったんですが、もう少し自分たちの狙いどおりに、後半のような形で前進することが増えたらなというところで。前半のところから、ああいう形で前進したかったと感じています」

 その言葉どおり、後半は千葉が流れを掴んだ。

 48分、FW呉屋大翔のポストプレーからダイアゴナルランの動きで津久井が裏に抜けるが惜しくもオフサイドに。続く1分後にはMF小林祐介のパスを受けた姫野がドリブルで運び、右足を振るが相手DFのブロックに遭ってしまう。



 スコアが動いたのは52分のことだ。マリノスのコーナーキックを、一度はDF髙橋壱晟が弾いたものの、最後に反応したMF遠野大弥が左足でダイレクトボレーを放つと、クリアに跳んだ姫野の頭をかすめてゴールに吸い込まれる。

 このスーパーゴールは相手を褒めるしかない見事なシュートでもあった。

「しっかりと、何とかボールに当てようと思ったんですけど、それが後ろに行ってしまって。でもやり続けるしかないと思っています」と姫野は前を向いた。

 反撃に出る千葉は56分、パスを受けた姫野が左足の細かいタッチで縦突破を見せながらカットインしペナルティーエリア脇に侵入。これを相手DFはファールで止めるしかなかった。

「このレベルで結果を残すには足りないモノがいっぱいある」

姫野誠 ジェフユナイテッド千葉
突破を試みる姫野誠【写真:Getty Images】

「そこのゾーンでもらったら、めちゃくちゃ自信ありますし、今日に関してはあのゾーンでもらう回数も少なかった。そこに行くまでの自分のプレー、チームのプレーも成長していく必要があると思っています」

 これで得たフリーキックを姫野が蹴る。

「チームで共有しているところにボールを蹴る、その質は意識しています」と右足から放たれたボールはピタリと呉屋の頭に届いたのだが、僅かにクロスバーの上を超える。千葉としては、あとひと押しが足りない状況でもあった。

 だが74分に縦パスをつながれFW谷村海那に追加点を奪われ、そこからスコアは動かず0-2で敗れた。指揮官は敗戦を次のように受け止める。



「自分たちの流れになるかなと思っていたところでのセットプレーからの失点だったので、その分、相手に勢いづかせてしまったと感じています。ただ、後半は少しずつ前進する回数が増えましたけど、トータルで言えば力の差がそのまま出てしまった」

 2008年生まれで17歳の現役高校生アタッカーの姫野は、サイド攻撃で幾つかのチャンスを生み出し敵を揺さぶった。

「プレーの質は、もっともっと高めなければいけない。ただ足りないモノを見つけられたのはポジティブなところですが、このレベルで結果を残すには足りないモノがいっぱいあると思っています」と言う。

 その足りないモノとは一体、何なのか。姫野の本音はこうだ。

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