Jリーグが始まって33年。戦いの記憶が刻まれた聖地も、今や老朽化という大きな壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照)[5/5ページ]
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1位:東大阪市花園ラグビー場
スタジアム建設年:1929年
使用するクラブ:FC大阪
Jリーグの古いスタジアムランキングの1位は、FC大阪の本拠地「東大阪市花園ラグビー場」だ。
1929年11月に日本初のラグビー専用競技場として開場したこの施設は、「ラグビーの聖地」としてあまりにも有名だ。
全国高校ラグビー大会の舞台として歴史を刻み、2019年のラグビーワールドカップでは4試合が開催された。
メインとなる第1グラウンドは1991年の改築に加え、2018年にはラグビーワールドカップに向けた大規模改修で大型映像装置やLED照明が新設されるなど、最前線の環境へとアップデートされている。
FC大阪は2023年のJリーグ参入以降、この第1グラウンドをホームスタジアムとして登録している。
しかし、本来の計画では、クラブ自らが資金を拠出して隣接する「第2グラウンド」をJ3基準の5,000人規模に改修し、そこを主戦場とするはずであった。
第2グラウンドの老朽化は深刻であり、所有する東大阪市にとっても、クラブ側の提案は施設更新の好機と捉えられていた。
だが、クラブ側の資金調達が難航し、改修計画は長らく停滞。これを受け、東大阪市は2024年12月にクラブと厳しい再協定を締結した。2028年3月までに第2グラウンドの改修を完了できなければ、第1グラウンドの暫定使用を認めないという通告である。
これに対し、FC大阪は総工費約15億円を投じ、2028年の完成を目指す新計画を提示。市側がこれを了承したことで、辛うじて窮地を脱した状態にある。
「ラグビーのまち」で、サッカークラブが共存共栄の約束を果たし、自らの新たな城を築けるのか。
【著者プロフィール:編集部】
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