Jリーグが始まって33年。戦いの記憶が刻まれた聖地も、今や老朽化という大きな壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照)[3/5ページ]
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8位:維新みらいふスタジアム
スタジアム建設年:1963年
使用するクラブ:レノファ山口FC
Jリーグの古いスタジアムランキング第8位は、レノファ山口FCの本拠地である「維新みらいふスタジアム」だ。
1963年10月に開催された第18回国民体育大会の主会場として同年5月に完成した、維新百年記念公園内で最も古くからある陸上競技場だ。
2011年の「おいでませ!山口国体」に向けた大規模改修で、山並みと調和したメインスタンドの屋根や大型映像装置などが整備された。
その後も、レノファ山口のJリーグ参入やステップアップに伴い、J1基準を満たすための席増設など、設備をアップデートしながら現在に至っている。
2018年には建築資材販売会社「みらいふ」が命名権を取得し、「維新みらいふスタジアム」と名付けられた。
しかし、陸上競技場であるため、サポーターの熱気をよりダイレクトに感じるためのサッカー専用スタジアムを求める声も少なくない。屋根がメインスタンド以外に設置されていない点も課題だ。
2023年6月には、レノファ山口と山口商工会議所が共同で、サッカー専用スタジアム新設構想を含む共同宣言を発表している。
クラブが発行した「インパクトレポート2025」の未来へのロードマップにも、2030年に「新スタジアム構想を発表」するという目標が描かれている。さらに2035年にはスタジアムシティの誕生というビジョンもある。
その機運を高めるためにも、まずは2025シーズンのJ2で19位となって降格した成績面を改善することが課題になるだろう。
緑豊かな公園内にある現在のホームスタジアムも魅力的だが、近い将来に熱狂を生むサッカー専用の新たな舞台が実現するのか、クラブと地域の連携から目が離せない。

