Jリーグが始まって33年。戦いの記憶が刻まれた聖地も、今や老朽化という大きな壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照)[5/5ページ]
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6位:NACK5スタジアム大宮
スタジアム建設年:1960年
使用するクラブ:RB大宮アルディージャ
Jリーグの古いスタジアムランキングで6位に数えられるのは、RB大宮アルディージャの本拠地「NACK5スタジアム大宮」だ。
1960年4月に埼玉県営大宮公園サッカー場として開場した同施設は、現存する日本最古のサッカー専用スタジアムという稀有な歴史を持つ。
大宮公園内に位置し、隣接する野球場や陸上競技場、双輪場(競輪場)などと共に、県内屈指のスポーツ拠点を形成してきた。ピッチと観客席に高低差がなく、至近距離で観戦できる構造が生む圧倒的な臨場感は、半世紀以上にわたり多くのサッカーファンを魅了している。
数々の名勝負の舞台となってきた伝統のスタジアムだが、現在は課題も露呈している。Jリーグの施設基準である「観客席の3分の1以上を屋根で覆う」といった要件を満たしておらず、施設の老朽化とあわせて抜本的な対策が急務となっている。
こうした中、大きな転機を迎えつつあるのが、埼玉県が推進する「大宮スーパー・ボールパーク構想」と、世界的企業レッドブルによるクラブ買収だ。
2025年9月に公表された基本計画では、隣接する大宮競輪場を大宮第二公園へ移転させ、その跡地を「賑わいエリア」や「球技場エリア」として再整備する方針が示された。
この再編に合わせ、J1復帰や国際舞台での飛躍を見据える新体制のクラブと連携し、J1基準を満たす4万人規模の新スタジアム建設案も浮上している。
日本最古の専用スタジアムとしての伝統を継承しつつ、世界基準のボールパークへと昇華する日は、着実に近づいている。
【著者プロフィール:編集部】
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