
Jリーグ、古いスタジアムランキング【写真:Getty Images】
Jリーグが始まって33年。戦いの記憶が刻まれた聖地も、今や老朽化という大きな壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で順位ごとに紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照。開場年が同じ場合は、大規模な修繕や改修が行われている競技場を上位とする)[3/5ページ]
13位:ロートフィールド奈良

奈良クラブの本拠地・ロートフィールド奈良【写真:Getty Images】
スタジアム建設年:1983年
使用するクラブ:奈良クラブ
奈良クラブの本拠地であるロートフィールド奈良は、Jリーグ公式で収容人数26,443人とされている。
サイト上では5,369人と表記されているが、2026年2月に公表されたホームスタジアムのリストには前者の数字で記載がある。
この数値は芝生席や立ち見を含めた最大収容人数であり、実態として重視されるのは5,369人である。
Jリーグのクラブライセンス制度では、特にJ2基準において8000席以上の個席が求められるため、現状は明確な未達となっている。
この問題の背景には施設の老朽化と構造的制約がある。
ロートフィールド奈良は陸上競技場として整備された施設であり、観客席とピッチの距離が遠く、スタンドの増設や改修にも限界がある。
さらに、ナイター照明などの設備も近年まで基準を満たしておらず、必要に応じた後追い的な改修が続いてきた。
J3加入を果たした2023年以降もしばらくは夕方~夜間の開催ができず、2024年2月にようやく大型照明塔が増設され、Jリーグ基準の1500ルクスを実現できた。
近年のJリーグは観戦体験や安全性、持続可能性を重視し、個席化や屋根整備、ホスピタリティの充実を求めている。
その基準と照らし合わせると、ロートフィールド奈良の前途には多くの関門があるように見える。
改修か新設かという課題が今後も避けて通れない状況だ。
2031年に国民スポーツ大会(国体)の奈良県開催が内定していることから、新スタジアム構想が議論されている。
サッカー専用ではない可能性もあるが、今後も新競技場の有無は広く話題を呼びそうだ。