
Jリーグ、古いスタジアムランキング【写真:Getty Images】
壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で順位ごとに紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照。開場年が同じ場合は、大規模な修繕や改修が行われている競技場を上位とする)[3/5ページ]
18位:レモンガススタジアム平塚

湘南ベルマーレのサポーターに挨拶に行く選手たち【写真:Getty Images】
スタジアム建設年:1987年
使用するクラブ:湘南ベルマーレ
レモンガススタジアム平塚は、1987年開場の陸上競技場で、湘南ベルマーレの本拠地として使用されている。
しかし近年、その老朽化と施設性能の限界が、Jリーグのスタジアム基準との関係で大きな課題となっているところだ。
まず指摘されるのが屋根カバー率の不足である。
J1経験も長く持つクラブとして、「観客席の3分の1以上が覆われていること」という条件を満たせていないのは懸念される。
その多くは荒天時に雨にさらされることになり、陸上トラックも有する構造上、その日のコンディションによって観戦体験を大きく損なう可能性もある。
さらに収容人数は約1万5000人規模とJ1の最低基準は満たすものの、将来的な観客増や収益拡大には限界がある。
加えてトイレや動線、映像設備などの付帯機能も現代的なスタジアムと比べて見劣りし、観戦体験の質向上が求められている。
とりわけトイレは過去に深刻な機能不全を起こしたこともあり、水回りに不安を残す。
こうした課題は端的な設備更新では解消が難しく、構造的制約も大きい。
そのため同スタジアムは、Jリーグが志向する高付加価値型スタジアムとのギャップを抱える象徴的な事例といえるだろう。
現在は改修に加え、新スタジアム建設の可能性も含めた議論が進められている。
サポーターによる署名運動も度々行われており、本拠地に関するトピックは湘南にとって中長期的な問題だ。