
Jリーグ、古いスタジアムランキング【写真:Getty Images】
壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で順位ごとに紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照。開場年が同じ場合は、大規模な修繕や改修が行われている競技場を上位とする)[4/5ページ]
17位:ケーズデンキスタジアム水戸

水戸ホーリーホックのサポーター【写真:Getty Images】
スタジアム建設年:1987年
使用するクラブ:水戸ホーリーホック
水戸ホーリーホックの本拠地であるケーズデンキスタジアム水戸(水戸市立競技場)は、設備の不備から全面改修を行っている。
だが、同施設の老朽化問題は依然として解消されておらず、様々な課題を抱えているところだ。
収容人数が約1万2000人にとどまる同スタジアムは、J1基準である1万5000人以上を満たしておらず、水戸は例外的にライセンスを付与されている状況にある。
そして本来の解決策として期待されてきた新スタジアム構想は、近年大きく揺らいでいる。
もともとは民設民営方式での建設が検討され、2020年代後半の完成を目指していたが、資材費や人件費の高騰により建設費は150億~200億円規模へと膨張した。
これにより計画は見直しを余儀なくされ、2025年1月のクラブ公式発表の段階では候補地も未定のまま停滞している。
さらに、水戸市側も巨額の公費負担に否定的な姿勢を示しており、事業スキームの確立が大きな課題となっている。
こうした状況を受け、クラブは短期的な対応として2026/27シーズンから収容約22,000人の水戸信用金庫スタジアム(笠松運動公園陸上競技場)へ本拠地を移転する方針を決定した。
これはJ1基準を満たすための措置であり、あくまで暫定的な対応と位置付けられる。
水戸市を出る苦渋の選択だったが、茨城県との合意のもとで決定した。
2025年1月のクラブの発表では、「新スタジアムの建設計画を白紙にするということではございません。引き続き新スタジアム建設へ向けて前進を続けていきます」と伝えられており、現在も構想自体は生きているようだ。
水戸としては目下行われているJ1百年構想リーグからクラブ史上初のトップカテゴリーを戦っており、猛者たち渡り合うことでより多くの味方につけたいところ。
可能な限り良い成績で歴史的なシーズンを終えたい。