スタジアムの熱狂を支えるのは、スタンドに詰めかける観客だ。中でも、ピッチと観客席が近い「サッカー専用スタジアム」は、選手と観客が一体となる独特の雰囲気を生み出す。今回は、そんな臨場感あふれる“専スタ”をピックアップ。伝統ある日本屈指の巨大スタジアムから最新鋭のスタジアムまで、収容人数順にランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
9位:アシックス里山スタジアム
収容人数:5,316人
使用するクラブ:FC今治
日本のサッカー専用スタジアム収容人数ランキングで9位に登場するのは、FC今治の本拠地「アシックス里山スタジアム」だ。
収容人数は5,316人と、本ランキングの中では最小規模ながら、その成り立ちと設計思想は日本サッカー界に極めて大きなインパクトを与えている。
最大の特徴は、行政主導ではなくクラブが自ら建設した「民設民営」のスタジアムである点だ。
試合日以外にも人が集まる地域のシンボルというコンセプトのもと、2021年に着工し、2023年に開場した。
里山のような温かみのある空間は、単なる競技場を超えたコミュニティ拠点として機能している。
このスタジアムは「成長する器」でもある。
現在の規模はあくまで通過点であり、将来的なJ1ライセンス取得を見据え、スタンドを増設することで15,000人規模まで拡張可能な構造となっている。
身の丈に合った運営から始め、熱狂と共にスタジアムを大きくしていくという合理的かつ夢のあるモデルだ。
実際、その熱気はすでに既存の枠を超えつつある。
2025シーズンのJ2における1試合平均観客数は、キャパシティの限界に近い4,800人を記録した。
これを受け、クラブは2026/27シーズンに向けて約3500席の増席を決定。両ゴール裏への2階席設置など、早くも次なる進化のステップへと踏み出している。

