
何があった?前年度好成績も翌年不振に陥ったクラブ5選【写真:Getty Images】
前シーズンに結果を残し、大きな期待を背負って新たなシーズンへと臨んだクラブが、わずか一年で苦境に立たされるケースは決して少なくない。補強の成否、主力流出、戦術の停滞などその理由はさまざまだ。今回は好成績の反動とも言える急失速を経験したクラブを紹介する。[2/5ページ]
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大分トリニータ(2009)

2009シーズンの大分トリニータ【写真:Getty Images】
監督:ペリクレス・シャムスカ(〜7月)、松山博明(暫定)、ランコ・ポポヴィッチ(7月〜12月)
2008年リーグ戦成績:4位(16勝8分10敗)
2009年リーグ戦成績:17位(8勝6分20敗)
リーグ最少の24失点という堅守を武器に、2008シーズンのリーグ戦を4位で終えた大分トリニータ。同年にはクラブ史上初となるJリーグヤマザキナビスコカップ制覇も成し遂げ、大きな飛躍を遂げたシーズンとなった。
さらなる躍進が期待された2009シーズンだったが、その期待は開幕直後から脆くも崩れ去ることとなる。
Jリーグワースト記録となる10連敗を喫するなど、チームは深刻な低迷に陥った。
原因の一つとして挙げられるのが、チーム始動の遅れによるコンディション調整の遅延である。
さらに、ホームである九州石油ドーム(現クラサスドーム大分)の芝張り替えの不備も重なり、足元の不安定なピッチ環境が選手の負傷リスクを高め、主力の離脱を招いた。
戦力が整わないまま敗戦を重ね、前半戦は1勝1分15敗という厳しい成績で折り返し、指揮を執っていたペリクレス・シャムスカ監督は解任。後任にはランコ・ポポヴィッチが就任するも、チームを立て直すには時間が足りず、シーズン終盤を待たずしてJ2降格が決定してしまった。
さらにシーズン途中にはクラブの財政難も明るみに出るなど、ピッチ内外で困難が続出。前年の栄光から一転し、2009シーズンはクラブ史に残る苦難の一年となった。
成功の反動とも言える急激な失速は、チーム作りの継続性とクラブ運営の重要性を強く示す結果となった。