FIFAワールドカップカタール2022(カタールW杯)で初のベスト8進出を逃したサッカー日本代表は、再び森保一監督体制で次のW杯に向かうこととなった。この連載では、日本代表を現地で取材し続けるスポーツライターのミムラユウスケが、カタールW杯後からFIFAワールドカップ26(北中米W杯)までの日本代表の挑戦と苦悩を描き出す。(取材・文:ミムラユウスケ)[2/2ページ]
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選手の意識に偏りが生まれた原因。それを振り返る遠藤航
そして、こう総括した。
「選手たちが、何か言ったことに偏りすぎて、選手の柔軟性がなくなるということがないように、働きかけ方には注意しなければいけないなと言うふうに思っていますし、そこは選手たちの様子を見て、色々と…我々もコーチングの仕方を変えていくと言う事は、柔軟性を持ってやっていきたいなと思います」
「柔軟性がなくなる」という表現を森保監督はしていたが、つまりはこういうことだ。ボールを保持しているときの日本代表の選手たちは立ち止まって考えながらサッカーをしていたような状況だったのだ。それでは脅威にはなどならないし、ゴールの確率も上がらない。
遠藤航は後に、あのときのトライについてこう話している。
「サイドバックが中を取るみたいなことも意識して練習をしていましたけど、『それをやれ』みたいな感じになってしまったから、ああいう風になっただけで。結局、戦術で『これをやろう』としたところで、理想のシーンが出るのって、90分の中でも4回とか5回とかです。(トライをしたとしても)そのオプションを持っておくみたいな感じで……。
でも、この前は90分間全ての時間帯でサイドバックが中を取ろうみたいになってしまって。そうなると、上手くいかないみたいな感じになったので」
それでも、疑問が残るはずだ。なぜ、そこまでの勘違いが生まれたのか。
(取材・文:ミムラユウスケ)
【第2回に続く】
著者プロフィール:ミムラユウスケ
2006年7月にスポーツライターとしての活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材をしてきた。2016年9月22日より、拠点を再び日本に移す。『Number』などに記事を執筆。内田篤人との共著に「淡々黙々。」、岡崎慎司の著書「鈍足バンザイ!」の構成も手がけた。
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【了】

