
FC東京戦に勝利した東京ヴェルディ【写真:Getty Images】
東京ヴェルディの指揮官に就任して5年目を迎える城福浩監督。明治安田J1リーグ百年構想リーグ第8節FC東京との東京ダービーを制するも、試合後笑顔を見せず、「危機感」という単語を並べた。城福監督が放ったその言葉の意味とは。(取材・文:白谷遼)[2/2ページ]
FC東京戦の『まだやりきれてない』こと

交代3枚しか切れなかった東京ヴェルディ【写真:Getty Images】
「このままでは2026/27シーズンは危機感しかない。我々(の成長)は時間との戦い。ウィンドウが開くと、我々はチャンスよりもピンチになることが多い。とにかく成長のスピードを上げないといけない。
それがポジションの競争力を高めることになる。その意味では今日、3枚しか(交代カードを)切れなかったというのは、自分に対する『まだやりきれてない』という思いが強かった」
交代カードを3枚しか切れなかったという悔恨は、まだ選手層の競争力が理想に届いていない現状に対する自分自身の指導力への憤りでもあった。
歴史的快挙の夜に自ら下した、あまりにも厳しい自己評価。お祭り騒ぎの余韻を切り裂くようなその言葉の鋭さこそが、今、このクラブが着実に「成長」のサイクルを回し続けている何よりの証左といえるだろう。
(取材・文:白谷遼)
【著者プロフィール:白谷遼】
昨年度まで縄手猟名義で活動。サッカー専門媒体『エル・ゴラッソ』で東京ヴェルディを担当。これまで日本代表、Jリーグ、大学・高校サッカーなど、プロアマ問わず幅広く取材している。小学生の頃に見たパク・チソン、イ・ヨンピョの活躍に感銘を受けて韓国サッカーにハマった埼玉県民。韓国サッカーに深い造詣があり、興味の守備範囲は広い。
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