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コラム 18時間前

【英国人の視点】サッカー日本代表、どうなるW杯。台頭する新戦力と帰ってきた男たち。冨安健洋と伊藤洋輝が外れることになると…

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images
冨安健洋 アヤックス
サッカー日本代表DF冨安健洋【写真:Getty Images】



 2009年に来日し、日本サッカーを取材し続けてきた英国人ジャーナリストが、サッカー日本代表と祖国との対戦を現地で取材する。FIFAワールドカップ26本大会に向けて重要なテストマッチにもなるスコットランド代表、イングランド代表戦を前に、日本代表の現状を整理していく。(文:ショーン・キャロル)[1/2ページ]
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祖国との対戦

ウェンブリーで練習するイングランド代表
ウェンブリーで練習するイングランド代表【写真:Getty Images】

 日本代表の親善試合をここまで楽しみにすることはめったにないが、明らかな理由から、今月のスコットランド戦、そしてとりわけイングランド戦は実に魅力的に映る。

 これらの試合は、この筆者にとって、自分が住む国の代表が生まれ故郷の国とウェンブリーで対戦するのを見る機会を与えてくれるだけでなく、森保一監督とその選手たちにとっても、普段とは大きく異なる2つの相手、そしてサムライブルーが慣れていない2つの異なる環境で、自分たちを試す機会となる。


 国内のキリンチャレンジカップで、時差の影響を受けていたり、あるいはモチベーションが十分でないチームを一蹴するのも悪くはない。ただ、FIFAワールドカップ26が目前に迫る中、熱狂的なサポーターを持つトップクラスの2チームと敵地で対戦できるこの貴重な機会は、日本代表がこの夏に、初めてベスト16の壁を越えられるかどうかを測るのに絶好の指標となるだろう。

 今回の代表メンバー自体にも多くの興味深い点がある。新しい顔ぶれと、そしてもちろん、カナダ、メキシコ、アメリカで行われる本大会メンバーが決定される前にコンディションを証明する最後の機会を与えられた主力候補が、バランスよく混在している。

冨安健洋と伊藤洋輝が外れることになると…

伊藤洋輝 バイエルン・ミュンヘン
サッカー日本代表DF伊藤洋輝【写真:Getty Images】

 最も注目された招集は当然ながら冨安健洋であり、ここ数年にわたる負傷との戦いはよく知られている。

 かつてアーセナルに所属していた彼は、イギリスで依然として代表の選択肢であることを示す機会を得るように見えたが、その後の再度の故障による離脱によって、今年の本大会出場は深刻な疑問符がつくこととなった。


 万全の状態であれば冨安は日本守備陣の要だが、この2シーズンにおける出場機会の少なさと完全なコンディションを取り戻せていないことにより、アヤックス所属の彼がメンバー入りする可能性は日ごとに低くなっているように見える。

 伊藤洋輝もまた、2024年にバイエルン・ミュンヘンへ加入して以来、コンディション面で非常に苦しい時間を過ごしており、彼もまた森保監督に26人の選択肢であることを示すために、1週間ほどの時間を与えられることになった。

 冨安と同様に、伊藤の存在はサムライブルーにとって間違いなく有益だが、この2人が不在の間に渡辺剛、谷口彰悟、鈴木淳之介といった選手たちが、このレベルで戦える準備ができていることを示してきた点も忘れてはならない。もし冨安や伊藤のどちらか、あるいは両方が外れることになったとしても、日本代表には堅実な守備の選択肢がある。

塩貝健人と後藤啓介のインパクト

ヴォルフスブルクに所属するFW塩貝健人
ヴォルフスブルクに所属するFW塩貝健人【写真:Getty Images】

 これはゴールキーパーの状況にも当てはまる。昨年終盤の2試合を手の骨折で欠場した鈴木彩艶が復帰している。

 パルマの守護神は依然として森保監督の第一選択である可能性が高いが、早川友基が着実に正GKの座を争う存在として台頭しており、昨季のJリーグ最優秀選手である彼は、イギリスでのいずれか、あるいは両試合で先発したとしても、チームを失望させることはないだろう。


 前線に目を向けると、特に注目されるのは、チャンスを与えられた若手やサブ的な立場の選手たちである。

 その筆頭は、横浜F・マリノスでわずか7試合の出場の後、2024年夏にヨーロッパへ渡って以来、多くの称賛を集めている塩貝健人の初招集だった。

 1月にはオランダのNECナイメヘンでの活躍を受けてブンデスリーガのヴォルフスブルクにステップアップを果たした20歳は、降格争いに巻き込まれているチームでこれまで1得点にとどまっているが、彼の招集は森保監督が活用できる才能の層が広がっていることをさらに示している。

 彼や同じく若手の後藤啓介が、ファーストチョイスの上田綺世の代役候補となる小川航基や町野修斗といったにどこまで挑戦できるか。それを示すために出場機会を得られるかどうかも、今週のテストマッチにおけるもう一つの興味深い要素となるだろう。

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