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コラム 18時間前

「多少の焦りは…」サッカー日本代表、試合に絡めていない田中碧はいま何を思うか。「前回のW杯もそうだった」【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images
サッカー日本代表、田中碧

サッカー日本代表の田中碧【写真:Getty Images】



 28日、28年ぶりにワールドカップ(W杯)出場を決めた実力を持つスコットランド代表と対戦するサッカー日本代表。本大会が目前に迫る中、選手選考はいよいよ最終局面へと突入している。選手層の厚みが増した森保ジャパンにおいて、個々の立ち位置はかつてなくシビアだ。そんな中、かつて大舞台で輝きを放った田中碧はいま、苦境に立たされている。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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「1対1で負けないように」

スコットランド代表MFスコット・マクトミネイ
スコットランド代表のスコット・マクトミネイ【写真:Getty Images】

「(スコットランドは)フィジカル的に高い選手が多いし、そこで引けを取らないことはすごく重要。技術だったり球際の部分で上回ることも大事だと思います。ボールを奪いにいく局面においては、1対1で負けないようにしないといけないですね。

 マクトミネイに関して言うと、ボールを持ってからの個人技、かわしてシュートだったりに長けている。左サイドバックに(アンドリュー・)ロバートソンがいたりして、クロスも多く入ってくるので、最後の局面で体を張るといったことはすごく重要になってきます」



 彼はこう語っていたが、コンビを組むと見られる佐野海舟らと協力しながら強固な守備を見せることがまず第一歩。そのうえで攻撃の機動力や推進力をもたらし、ゴールに絡むようなダイナミックさも出せれば、さまざまな懸念や不安は払拭できるに違いない。

「遠藤や守田(英正)がいなくても、田中がいれば、日本代表は十分に戦える」という印象を多くの人々に植え付けるべく、彼には今こそ持てる力を全て出し切ってもらいたいものである。

「森保さんが決めること」

サッカー日本代表、田中碧

サッカー日本代表の田中碧【写真:Getty Images】

「年齢も上がってきて、自分が代表入りたての時みたいにガムシャラにやるとか、そういうフェーズではないのは間違いない。ただ、ピッチ内でチームの勝利に貢献することはどの立場になっても必要だと思います。

 自分のW杯での立ち位置がどうなるとかは僕が決めることじゃないし、森保さんが決めること。やっぱり出た時に普段のパフォーマンスを出すだけなんで。それは前回のW杯もそうだった。自分が持ってるものを毎試合チームのために出すことなんですよね」



 27歳の中堅選手らしい冷静な物言いを見せた田中。その落ち着きをピッチ上で示してくれれば、必ず日本代表はいい方向に進むはず。

 いずれにしても、スコットランド代表戦は彼の2026年北中米W杯の使われ方、立ち位置が決まると言っていい大一番。控えボランチから一気に抜け出すような目覚ましいパフォーマンスを期待したいものである。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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【了】

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